「葛藤を抱えながら生きている姿を表現できれば」

――周明について

松下洸平さん(以下、松下):中国から来た医師の見習いとしかプロフィールに書いていないと思いますし、ご覧になる方も一体何者かがちょっとわからない、全貌のつかみどころのない役だなとは思うんですけれど、僕自身はやりながら、日本人でありながら中国人のふりをする周明自身も自分の生い立ちであったりとか生きてきた環境から苦労もたくさんしてきた中で、その葛藤を抱えながら生きている姿というのをうまく表現できればいいなと思って今は演じていますね。

(C)NHK
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――まひろについて

松下:どこか縛られない軽やかさのある女性だなという印象でした。僕は周明としてまひろを見ながら、他の人たちにはない自由な発想を持っていて、自分自身も外の世界にすごく興味があって、型にはまらない生き方を望む女性のような気がしましたね。

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――宋の商人、朱 仁聡(ヂュレンツォン)について

松下:言ってしまえば、僕にとっては恩師だと思いますし、自分に医師としての仕事をくれた方でもあるので、本当に尊敬もしていますし、あの方の役に立ちたいと常日頃から思いながら生きている青年だなとは思います。一方で、周明の暮らしの中にもある貧しさであったりとか、不平等な部分を変えたいとも思っていて、それを朱という人は受け入れて理解してくれて寄り添うように一緒に考えてくれる人でもあるので、周明にとっては本当に尊敬する師であると思います。

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