整理収納のプロとして情報発信を行うみや氏は、かつて116着あった洋服を現在20着にまで減らしたそうです。では、毎月必ず服を買っていたみや氏が片づけをはじめてから2年間守り通した“あるルール”とはいったいなんなのでしょうか。みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より紹介します。
クローゼットをきれいにするなら…「片づけ」と同時に厳守したい「たったひとつのルール」【整理収納のプロが実践】
本当に好きな服だからこそ「手間をかけても着たい」と思える
ものを大切にする気持ちはもちろんあります。でも、私の場合「大切だからボロボロになっても着る」とか、「ボロボロになるまで着ることこそ、大切にすること」だとは、思っていません。
服はあくまでも「消耗品」。着ればそれなりに、襟ぐりがゆるんだり黄ばんだりもしてきます。許容範囲は人それぞれですが、「自分が気持ちよく着られない」状態ならば、手放しどきなのではないでしょうか。
ただ、服の数が減って、1着1着と向き合うようになると、本当に好きな服は「着心地がいい状態」を長くキープしたいとか、「着心地がいい状態に戻したい」という気持ちが沸くことがわかりました。
以前は、少しほつれたり汚れたりすれば、「新しく買えばいいや」の1択。なぜなら、買うほうがラクだし、そのほつれなどを直してまで着るほどの愛着がなかったから。新しく買ったなら、ほつれて着ない服を手放せばいいのですが、それもしないから、とめどなく服が増えていったわけです。
いまある服は、こまめに手入れをするし、ほつれも修復しています。前のページのジャケットは、ファストファッションのものですが、クリーニングにも出しているんです。だからクリーニング代のほうが高いくらい。
どんな服でも限界はあるので、いつかは手放すときがきます。気に入っていた服も、「もう直さなくてもいいかな」「そこまでしなくていいかな」と思ったら、そのときは、手放しどきかなと思います。
みや
整理収納アドバイザー