新しくなったNISA、実際何が変わったのか?

NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの投資枠があります。去年までは、「積み立てNISA」と「一般NISA」という言い方をしていました。名前だけではなく、金額も変わり、つみたて投資枠の場合は年間で120万円、成長投資枠が240万円まで投資することができます。

さらに、従来は、どちらか片方のみの運用しかできなかったところが、現在は併用可能となり、合わせて360万円までの投資が可能に。期間も無期限化され、非課税保有限度額に達するまでは、期間関係なく投資ができるようになりました。

成長投資枠の上限である1,200万円を超えなければ、1,800万円までの投資が可能です。この1,800万円は積み立て投資枠に全額使うこともできます。

そして、新しいNISAには「復活枠」というものがあり、上限240万円のなかで運用し、売却した投資があった場合、翌年には、その元本の金額分足して投資をすることができます。

ただし、年間240万円という上限設定のため、短期売買ではなく、長期売買向きであることに注意しましょう。

つみたて投資枠は、金融庁が選んだ投資信託、もしくは上場投資信託のなかから選択することができます。一方で、成長投資枠の場合は個別株つみたて投資枠以外の投資信託つみたて投資枠のファンドそれ以外のファンドも購入することができます。

つみたて投資枠で選択することのできるファンドは、比較的手数料が安く、購入手数料も一切かかりません。その点が大きなメリットになっているため、初心者はつみたて投資枠を活用しながら、慣れてきたら成長投資枠も活用していくのがおすすめです。

対象年齢は18歳以上で、成人するとNISA口座を活用することができます。

また、新しいNISAの上限である1,800万円のなかには、昨年までの元本は数えられないため、すべての人にとって、1,800万円が元本の上限ということになります。
 

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市川 雄一郎
グローバルファイナンシャルスクール(GFS)