「私たちの暮らしの中には、快適さを妨げているいろんな泥棒がいる」…こう言われたら、思わず驚いてしまうのではないでしょうか。実は、それらの泥棒は気づかないうちに、お金や住みやすさ、楽しさ、良好な家族関係まで奪っていくというのです。本記事では、『「お金が貯まる家」にはものが少ない』(扶桑社)の著者で片付けのプロである下村志保美氏が、「時間・場所・手間泥棒」の退治法について解説します。
あなたの家に「泥棒」はいませんか?
突然ですが、あなたの家に「泥棒」はいませんか? ここで言う泥棒とは、人間のことではありません。現代人の暮らしの中には、快適さを妨げている、いろんな泥棒がいます。
それらは気づかないうちに、その家が得られるはずだったお金を盗んでいく存在です。しかもお金だけではなく、住みやすさや楽しさ、良好な家族関係までも奪っていくのです。
①時間泥棒
②場所泥棒
③手間泥棒
この3つが、「なぜか貯まらない、片づかない家」の主な原因だと私は考えています。裏を返せば、この3つさえ攻略すれば、心にもお財布にも優しい人生を送れるのです!
探し物をするその時間が、既に“浪費”となっている
まずは「時間泥棒」について。これは、ものだらけの部屋の中で探し物をする、ムダな時間の正体です。「あの服、どこにあったっけ?」、「子どもの塾のプリント、どこに置いた?」、「歯ブラシのストックをしまっていた場所がわからない……」など、余計なものであふれた家は、使いたいものをすぐに取り出すことができません。
必要なものを探す時間そのものが人生のロスタイム=時間泥棒になるというわけです。着たい服も、子どもの学用品も、日用品ストックも、何がどこに、どれだけあるのかを把握しておけば、時間をムダにすることなく、すぐに次の行動へと移れますよね。