本屋に並ぶ雑誌や電車の広告、商店街に貼られたポスターなど、日常には「誰かがつくったデザイン」であふれています。では、世の中に数多あるデザインのなかで“思わず目を引くデザイン”にはどのようなテクニックが隠されているのでしょうか。研究所による著書『デザインのミカタ 無限の「ひきだし」と「センス」を手に入れる』(KADOKAWA)より、「文字」に焦点をあてて見ていきましょう。
文字をグループごとに見ていく
デザインの見方を習得するために、まず心がけたいことは、全体ではなくグループごとにフォーカスして観察することです。例えば、文字というカテゴリーの中でグループごとに分けると次のようになります。1つずつしっかりととらえて見ていくことで、気がつかなかったテクニックに気がつけるはずです。
見方を身につけるために覚えておきたい文字の知識
ターゲットや伝えたい雰囲気に応じて文字のメリハリを変える
文字のメリハリは必ずしもつければいいというわけではありません。
どんなデザインにもメリハリは重要ですが、メリハリは大きい方がいいというわけではありません。画像2のデザインは文字の大小がはっきりしており、メリハリがありますが、落ち着いたリッチな雰囲気とはかけはなれています。
多くのデザイナーは、ターゲットや伝えたい雰囲気に応じてメリハリを大きくするか小さくするか考えています。落ち着いた雰囲気を演出したい時はメリハリを小さく、若者向けにデザインする時はメリハリを大きくしています。