本屋に並ぶ雑誌や電車の広告、商店街に貼られたポスターなど、日常には「誰かがつくったデザイン」であふれています。では、世の中に数多あるデザインのなかで“思わず目を引くデザイン”にはどのようなテクニックが隠されているのでしょうか。研究所による著書『デザインのミカタ 無限の「ひきだし」と「センス」を手に入れる』(KADOKAWA)より、「文字」に焦点をあてて見ていきましょう。
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3つとも同じテクニックを使っていますが、図形を使う、線だけの文字、透明にする、と違う手法をとっています。
葉:「嫉妬店」という白い漢字(タイトル)の上に、「しっとてん」というオレンジ色のひらがなを絡めるように配置している
木:絡みつく動きが、嫉妬というコンセプトを表現。また文字を重ねることで、立体感が出てリッチになる
森:スペースが限られている時や、デザインに立体感を出したい時に、文字の上に文字を重ねる。文字を重ねる時は、図形を使ったり、透明度を上げたり、線の文字にしたり、色を変えるなど工夫をする
葉:赤い漢字1文字1文字の上に、白い横文字「HENCHAI」の英字が重なっている
木:文字の上に文字を重ねることで、少ないスペースで2つの文字を配置することができる。また文字を重ねることで、立体感のあるリッチな装飾のデザインになる。「HENCHAI」という英字を重ねて、タイトルの読み方を強調している
森:上の森を見ると同じ
デザイン研究所