終活と聞くと、「縁起でもない」「死ぬ準備をしろというのか」と、拒否反応を示す人も少なくありません。ただ、終活は自分のためだけでなく、残される家族のためにも必要不可欠です。『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 人に迷惑をかけない終活』(オレンジページ)より、アンケート結果を交えながら、終活で押さえておきたいポイントをみていきましょう。著者で行政書士/相続・終活コンサルタントの明石久美氏が解説します。
50代女性「どうすればいいの?」…“おひとりさま”の終活に不安を抱える人多数→相続・終活コンサルタントが助言【アンケート】
終活で困ったことはある?
みんなの声
●母が亡くなったときは、悲しみに浸る間もなく整理や手続きがとても大変でした
〈終活〉やっておきたい&やっておきたかったこと
1.家の片づけや処分……………………………59.3%
2.体力維持・健康ケア………………………………51.3%
3.老後も続けられる趣味・生きがいづくり……………30.2%
4.病気になったときの治療方針………………………29.2%
5.エンディングノートの作成……………………………25.1%
6.終末期医療の希望の共有…………………………23.5%
7.各種契約解除に必要なパスワード等のリスト作成…23.2%
8.家族、親戚との交流。意思疎通……………………21.9%
9.老後に住みたい場所への引っ越し…………………13.6%
10.転職活動や仕事探し………………………………12.0%
データ:n=825複数回答/5つまで選択可
おひとりさまやシングル家庭の終活はどうすればいいの?(50代・女性)
自治体や専門家を上手に頼って“賢い終活”を
アンケートでは、「おひとりさま」の終活に不安を抱えている人が多数いました。独身で暮らしてきた人も、配偶者との死別や離婚で一人暮らしになった人も、相談や頼みごとができる家族が身近にいない、モノの片づけが大変といった点は共通です。子供がいる場合も、頼れるケースばかりではないでしょう。
そうした方にもぜひ知ってほしいのが、自治体や専門家を頼ることです。不安を感じていても制度や仕組みを知っておけば、先回りして対応できますよ。
明石 久美
相続・終活コンサルタント/行政書士