洋服の「捨て活」は、引き出しひとつから始める

有名な片付けの方法は家の中の洋服を全て出してときめいたものだけ残すという方法ですが……これは、なかなかハードルが高い。取り出した洋服を、仕分け、再び片付けとなると「イイワケくん」が出まくる案件です。

「場所限定」「時間限定」で始めましょう。

制限時間20分でできるのは引き出し、一つか二つと、考えましょう。取捨選択をしてる時は、集中して。迷ったら、引き出しに戻してもかまいません。潔く捨てられるモノ限定にしてもかまいません。

出所:『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』(ぴあ)より抜粋
出所:『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』(ぴあ)より抜粋

その下着、他人に見られても大丈夫?

今、不測の事態が起きて、救急車で運ばれて、お医者さんや、看護師さんの前で、ボロボロの下着を見られたとしたら……ちょっと格好悪いですよね。

人様に見せるアイテムじゃない分、おざなりになっているのが下着です。でも、肌ざわり、サイズ感、着心地など「自分ファースト」からいえば重要アイテムです。

下着にも寿命があります。ショーツは特に長い間穿き続けると、バクテリアなどの菌が棲みつくといわれます。まだ使えると思っていても、「機能性下着」としての機能を失っているかもしれません。年齢を重ねて体重や体型も変化したのを無視してサイズが合っていないものがあるかもしれません。

出所:『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』(ぴあ)より抜粋
出所:『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』(ぴあ)より抜粋

溜まる一方の「部屋着」を見直す

ちょっとヨレヨレになったり、流行遅れになった外出着は捨てずに部屋着にするという方は多いでしょう。

でも、部屋着はどんなタイミングで捨てればいいでしょうか。

外出着から部屋着にランクダウンした服はどんどん増えていきますが、部屋着はそれほど多くは必要ありません。肌触りが悪くなった状態、汗を吸わなくなった状態、臭いが取れにくくなった状態、首元や袖がヨレヨレになった状態、ゴムが緩んできた状態、見た目が悪いだけでなく、着心地が悪くなるとリラックスタイムも台無しです。

出所:『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』(ぴあ)より抜粋
出所:『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』(ぴあ)より抜粋

「処分対象」の洋服、あれこれ

ストレスを感じる服

・脱ぎ着が大変

・ファンデーションがついてしまう

・劣化して肌触りが悪い

・色褪せている

・流行おくれ

・サイズが合わない

・洗濯や手入れが大変

問答無用に処分しましょう。

思い出があり過ぎて処分できない

・初給料で買ったブランド品

・大好きな彼からもらった洋服

・肉親から譲り受けた服

着用した自分の写真を撮ってから、処分しましょう。

新品だから処分できない

・買ってみたけど、似合わなかった

・もらったけど、趣味ではなかった

・買ったけど、着ていく場所がない

フリマアプリで売りましょう。売れ残ったら、「誰も欲しがらない」と納得してから処分しましょう。

どうしても、とっておきたい服は、それはそれで、とっておきましょう。



草野 かおる
イラストレーター