岩城滉一、大腿骨を折ったことを明かす

本作が26年ぶりの映画主演作となる岩城さん。「26年も経ってるの? もう朝飯何食べたから覚えてないから(笑)」と笑いを誘いつつ、「健二という役は、年なりの、無理せずにできる役でした。白髪のままでも良いですし。ちょうど大腿骨を折っちゃって脚が不自由だったんです。だから、劇中でもハシゴから落っこちて怪我したことにしよう、と急に台本を変えてくださって。それもあって、最近運動靴しか履かなくなりました」と明かしました。続けて「年齢は誰にでも待ったなしで来るからね。健二の生き方を見て、こういう生き方も良いなと感じてもらいたいですね」と呼びかけました。

認知症を患い、健二を残してなくなってしまう妻・佳代を演じた宮崎美子さんは「佳代は認知症を患って先に亡くなるんですが、デイケアの施設に見学に行って実際に患者さんとお会いして、演技の参考にさせていただきました。これもまた一つの老いの姿なので、私もそういう年齢に差し掛かったかな、という、節目の映画になりました」と振り返り、「仲の良い夫婦でしたよね」と岩城さんに声を掛けると、岩城さんは「たくさん会話をするというよりかは、『花が綺麗だね』とか、一緒に見るものを二人で感じ合うような場面が多かったね」と回想。宮崎さんは「佳代は分かっていないのかもしれないけれども、私も演じていてとっても幸せな時間でした。良い夫婦だな〜って」と、“夫婦”の温かい掛け合いを披露した。