ランナーをサポートする技術と聞いて思い出すのが、2019年9月に行われた東京五輪のマラソン日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」。出場した男子選手30名のうち半数以上の16名が「ナイキ」の新作厚底シューズで挑んだことが大きな話題となりました。このほかにも、プロからアマチュアまでのランナーをサポートするさまざまなテクノロジーが続々と登場しています。今回は、ランナーをサポートする最新テクノロジーの魅力に迫ります。
厚底シューズだけじゃない!プロからアマチュアまで「ランナー」をサポートする最新テックとは?

ランナー向けスマートウォッチで快適な走りを実現

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

快適な走りを支えるアイテムとなり、いまや多くのランナーが利用するスマートウォッチも大幅に進化を遂げています。アスリート向け時計ブランドの「COROS」が販売する「COROS PACE 3」は、ランナーにとって嬉しいスペックが満載です。

 

本製品はランニング・トライアスロンをはじめとした、スピードが重要となる競技向けにデザインされており、本体も超軽量。さらにGPSを利用したナビによって、走行ルートや標高、日の出および日の入り時間といった関連データを確認できます。長時間バッテリーを採用しているので、通常使用であれば17日間、GPSをフルに使用しても連続で最長38時間稼働させることが可能です。

 

さらに、専用アプリのルートページから目的地を設定し、好みのランニングルートを簡単に作れるのも特徴のひとつ。作成したデータはすぐに時計本体と同期できます。

 

文字盤の裏には高精度の光学式心拍センサーも搭載しており、心拍数はもちろん、トレーニング強度の計測や血中酸素濃度のチェック、睡眠時のモニタリングも行えます。また、水深50m相当の水圧に対応可能な耐水性も兼ね備えているので、ランニング中に雨に降られた場合でも安心です。

 

また英語のみの対応ではありますが、おすすめのトレーニングプランを無料でダウンロードできたり、専門スタッフから個別にコーチングを受けられたりするサポートも展開。「Apple Health」をはじめとするフィットネスアプリと連携でき、使い勝手がいいのも嬉しいポイントだといえるでしょう。

AIが最適なトレーニングプランを調整

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

通信機器メーカー「HUAWEI」も、ランニング用スマートウォッチの「HUAWEI WATCH GT Runner」を販売。約38.5gの軽量な本体に加え、通常使用で最長2週間稼働できるバッテリー性能、心拍数やトレーニング負荷の測定、GPSをはじめとする5種の衛星測位システムに対応したトラッキング機能など、充実したスペックを持っているのが特徴です。

 

なかでも注目すべきは、AIを活用したトレーニングプランのカスタマイズ。身長、体重、性別、心拍数、ランニング距離、走行ペースといったさまざまなデータをもとに、パフォーマンス向上に向けた目標を設定可能です。加えて1週間分のトレーニング結果をAIが分析し、翌週以降のプランを調整してくれる機能も搭載。無理せず長期的に取り組みやすいスケジュールで走ることができます。

 

さらにHUAWEIは、シューズや腰に取り付けてランニングフォームを分析するアクセサリー「HUAWEI S-TAG」も別売りで提供中。HUAWEI WATCH GT Runnerと合わせて利用すれば、より正確なランニングデータを参照できるので、自分の走りを多角的に理解できるでしょう。