“大人カジュアル”の決め手は「甘さ」のさじ加減

私がカジュアルコーデをするうえで大事していることのひとつが「甘さ」。30代、40代、そして50代とカジュアルコーデを楽しむなかで「自分らしい」カジュアルを探ってきました。もちろん「好き」という気持ちがいちばん大事で、それに従っていくと私は「可愛い」とか「甘い」が好みだとわかりました。

一口にカジュアルと言ってもクールだったり、ボーイッシュだったりいろいろありますが、私は「甘さ」があるカジュアルが好き。とはいえ、全面的に甘いのが好きかというと、それはちょっと違います……。

そんなふうに自分の好みと向き合っていくと、自分なりの着こなし方のルールができました。それは、コーデの「甘さ」度数を考えること。

まず大前提として「甘さ0%」と「甘さ100%」はありません。でも、その間の甘さのふり幅はけっこう大きくて、甘さ10%のときもあれば90%のときもあります。

たとえばレーススカートを主役にするとします。レーススカートはそれだけで甘さ100%なので、もしここに甘いディテールのトップスを合わせてしまうと100%をオーバー……だから、それはなし。

定番はTシャツやスウェットなどを合わせることが多いですが、こういったカジュアルトップスを取り入れるとそれだけで甘さは60%くらいになります。もう少し甘さを加えたいときはころんとしたフォルムのかごバッグをプラスして甘さ70%に。逆に甘さ度数を減らしたければ、無骨なトートバッグやクールなレザーバッグを合わせます。すると甘さは50%くらいに……。

厳密な基準はないですが、なんとなく「甘さ」の度数を自分なりに考えながらコーデをしています。そうすることで自分好みの「甘可愛いカジュアル」がつくりやすくなりました。

そして何より、甘さをコントロールしながらコーデを組み立てていくのがとても楽しいのです! 甘さ満点、ボーイッシュさ満点のアイテムも、「甘さ」をコントロールしていくと私好みに。