“しっくりこない”を解消!「似合う」を生み出すひと工夫

着てみたものの、なんだかしっくりこない。太って見える、似合わない……。そんなことがあると、「年のせい」とか「若い子にしか似合わない」なんて思ってしまうこともあるかもしれません。

もちろん体形の変化によって、「これまでのもの」がしっくりこなくなることもあります。だからといって、おしゃれをあきらめる必要はないし、着方をひと工夫したり、選び方を少し変えたりすれば、「着たいアイテム」は年齢に関係なく着こなせます。

たとえば、私だったらVネックのニット。昔は気に入って着ていたけれど、年齢を重ねて胸元がやせてくるとどうも似合いません……。でも、ニットをあきらめるのではなくて、クルーネックを選ぶようにしたら、おしゃれの幅はこれまで以上に広がりました。

ほかにも、コーデにメリハリがない、まとまらない、ウエストがすっきりしない、なんだかあか抜けない、何か物足らない……。私自身もこういったことがありますが、着こなしにひと工夫を加えれば意外と簡単に解決!

たとえばメリハリがないときは、襟元から白いTシャツをのぞかせればメリハリ感は画期的にアップ。トップスの裾をパンツにラフにインするだけで、ウエストもすっきりします。また、袖をちょっと折るだけで、コーデのバランスがよくなります。

こういったほんのちょっとの工夫でコーデは劇的に変化するから不思議です。そしてコーデを素敵に見せるコツや、あか抜けのコツなどがわかってくるとおしゃれの幅はどんどん広がるし、いろいろ挑戦してみたくなるし、ますます楽しくなっていきます。

胸やせが目立たないのはVネックよりクルーネック

昔はVネックのニットも好きで頻繁に着ていました。でも、大人になるにつれ、どうもしっくりこなくなったのです。

その原因は、年齢とともに変わってきた胸まわりのシルエット。

年を重ねるとどうしても胸元がやせてきてしまいますが、鎖骨が見えるくらい大きく開いたVネックだと、上半身がやせている私の場合、胸やせが目立ってしまいます。すると、不健康だったり貧弱に見えてしまったりするんです。

シャツのようにハリや立体感がある生地のものならば、やせた胸元があまり気にならないのですが、ニットやTシャツなどやわらかい素材のものは強調されてしまう気がしています。だから今はクルーネックが中心。特にニットは、襟ぐりが大きく開くVネックよりも、首にフィットするクルーネックのほうが着ていて落ち着くし、健康的な印象に見せてくれます。

それから、私のコーデに欠かせないパールのショートネックレスもクルーネックのほうが好相性。つけたときにパールが肌の上にのるVネックより、服の上にのるクルーネックのほうが甘くなりすぎずにまとまります。

出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋 撮影:黒川ひろみ
出所:『毎日たのしい大人のカジュアルコーデ見本帖』より抜粋
撮影:黒川ひろみ