カジュアルスタイルの定番「ボーダーカットソー」。着回し抜群のアイテムですが、つい“同じようなスタイリング”になってしまうという人も多いでしょう。そこで、『毎日たのしい 大人のカジュアルコーデ見本帖』(エムディエヌコーポレーション)の著者で、Instagramのフォロワー数7.2万人を誇る須藤理可氏(canaria)が、すぐにマネできる「ボーダーカットソー」のスタイリングを紹介します。
50代女性に似合う“大人カジュアル”の正解…永遠の定番「ボーダーカットソー」着まわし術4パターン【コーディネート】
1年中頼れて、着まわし力も着映えも抜群「ボーダーカットソー」
カジュアルの定番、ボーダーのカットソーは私のコーディネートに欠かせないアイテム。なかでもボーダーの代名詞的ブランド「セントジェームス」と、「無印良品」のカットソーは安心、安定の存在。どちらももう何年着続けているかわからないくらいの長いつき合いです。
ボーダーが楽しいのは、色はもちろん、ピッチ(ボーダーの幅)によって雰囲気がガラリと変わるところ。
たとえば、同じ「白×黒」という組み合わせでもラインが太いか細いか、間隔が広いか狭いか。それから首元が白で始まるか黒で始まるか……など、ちょっとの違いで印象に差がでます。
単に横のラインが繰り返されている単調な柄……。一見、そんなふうに見えてしまうかもしれませんが、いやいや、ボーダーは本当に奥が深い! だからこそ1年中着用しても、何年着ても飽きないし、何枚でも欲しくなるのです。
かつて雑誌『オリーブ』に出てくる、パリの女子学生のファッションが大好きだった私。なかでも「ボーダー×デニム」は憧れでした。
だから、デニムとの合わせは今でも大好きなのですが、それだけではボーイッシュすぎてしまうので、甘さやきちんと感のある小物を効かせてバランスをとっています。
白黒同じピッチのボーダーはモードっぽさも漂う
私が長く愛する1着が、「無印良品」のこのボーダーカットソー。一見、なんてことない白黒のボーダーですが、じつはこれ、他にはなかなかないボーダーなのです。
というのも多くの場合は、地になっている白のピッチのほうが太くなっているのですが、これは白と黒が同じ太さ。そのためか黒のラインが際立って、デニムと合わせても全体がキュッと引き締まった雰囲気に。カジュアルなのだけどどこかモードっぽさも感じる1着です。
襟元に白のリブがあるのも大人世代にはうれしいポイント。このちょっとの白のおかげで顔まわりが明るくなるし、メリハリも出ます。
そして白黒ボーダーと黒のデニムは、どちらも甘さのないアイテムなので組み合わせるときはレディライクなパールやバレエシューズが必須。長めの袖をたくし上げて手首を出すことも、女性らしさを加えるポイントです。
須藤 理可(canaria)
ファッションインスタグラマー