地震の心配の絶えない日本において、防災グッズの備えはかかせないものでしょう。しかし、大量のストックによって廃棄処分につながってしまうのは避けたい事態です。本記事では『心、お金、時間の巡りがよくなる「暮らしのサイクル」の作り方』(KADOKAWA)の著者で整理収納アドバイザーの井田典子氏が、防災グッズの備え方について解説します。
来たる地震に備えて…「整理上手な人」が厳選した、無駄のない「防災グッズ」のスゴイ中身
防止グッズの点検
3月11日はすべての日本人にとって忘れられない日となりました。厳しい自然災害と人的災害によって、私たちはようやく科学技術に頼り切っていた驕りにも気づきました。
同時に、普段の生活に甘んじて、物心両面において備えが足りないことも痛感しました。いざというときに自分だけが買い占めに走るのでなく、共助できる程度の備えをしたいものです。
かといって大量のストックをして廃棄処分につながるのだけは避けたいのです。大切なのは長期保存に油断しないこと。3月と9月に点検して更新すれば、賞味期限を過ぎることもありません。食べ切れるだけ、使い切れるだけのストックを、わかりやすく置くことが何より大切ではないでしょうか。
何をどれくらい備えておくべき?
避難用リュック
1泊分の着替えはかさばらず、そのまま寝られるようなものを。布をかけたり、洗濯物を干したりできるロープのほかに、防災食、油性ペン、タオル、洗面用具、ウエットシート、電池、ラジオなど。
携帯用ポーチ
外出時は水筒のほか、「不測の事態」に備え、アルミシート、ビニール袋、充電器、あめ、ハンドクリームなどをポーチに入れて携帯。これだけで、外出時の「安心」が違います。
防災食
ダイニングの床下収納には、「自宅で3日間過ごせる」食料や水、ガスボンベなどの調理器具を。ひと目でわかるように賞味期限を油性ペンで大きく記入し、期限が切れる前に食べ切ります。
整理収納アドバイザー
井田 典子