長く厳しい冬は、そう簡単に外出できないため、おうち時間を充実させるという考えから、インテリアが発展した北欧。有名家具メーカーも多いです。インテリアをセンスよくオシャレなものを選ぶのに、北欧の家を参考にしてみるといいかもしれません。本記事では『心、お金、時間の巡りがよくなる「暮らしのサイクル」の作り方』(KADOKAWA)の著者で整理収納アドバイザーの井田典子氏が、インテリア選びのヒントを解説します。
部屋がとびきりオシャレに…「北欧の家」で取り入れられている、インテリアの選び方
差し色を取り入れて暮らしに彩りを
どちらかというと美術の得意な一族の中で、私はデッサンまでは順調でも色をつけるたびにがっかり。だんだん彩色に臆病になっていきました。ファッションも、自由な色合わせを楽しむ冒険ができなくて、いまだに多色使いは苦手です。
家の中も、長年子どもたちを対象として学習教室をしていたこともあり、気が散るような色ものは置かない習慣がついていました。床の木目の色に合わせたナチュラルカラーの家具、鍋やキッチン小物はステンレスカラー。食器はほぼオフホワイト。飾るだけの雑貨はほとんど置いていませんでした。
カルチャーショックを受けたスウェーデン訪問
それはそれで心地よかったのですが、テレビの仕事でスウェーデンの家庭にうかがったときに、かなりのカルチャーショックを受けました。冬の長い北欧は、屋外はモノトーンでも、家の中に温かみのあるカラフルな雑貨を置いて楽しみます。たくさんあってもセンスよく配置されているのはさすがです。好きな色は人を元気に
したり、リラックスさせてくれるのですね。
私たちも子どもが巣立った今こそ、家の中にもっと色を取り入れたいと思うようになりました。モスグリーンのソファのほかにも、これからは少しずつクッションやカバーなどに色味を増やしてみたいなと思っているところです。
昨年、中古の家に越してきて外壁をリフォームした際に、娘夫婦が迷わず選んだ色は鮮やかなブルーでした。これにはとても元気をもらっています。部屋の壁紙も1面だけ色柄を入れるアクセントウォールが主流に。私たちもトイレの1面を紅色にして楽しんでいます。
整理収納アドバイザー
井田 典子