“酸化対策”に着目した新しい食用油が登場
酸化対策に注目して登場したのが、日清オイリオグループから発売された「日清ヘルシークリア」という新商品。毎日使う油だから鮮度が気になるものの、1本使い切るまでに時間がかかってしまうという消費者の悩みを解決するために、“鮮度が長持ちする酸化しにくいオイル”が開発されました。このコンセプトを実現するためには、次の特許を含む3つの技術が集結されています。
1. Neoナチュメイド製法(特許第6346257号)
キャノーラ油を低温・高真空の状態で精製することで、製造時の酸化油脂の生成を抑制。この技術によってにおいの原因物質を抑制することにもつながります。
2. 日清ウルトラファインバブル製法(特許出願中)
油中に微細な窒素バブルを吹き込むことで油中の酸素を追い出す製法。これにより酸化のもとになる油中の酸素濃度を低減させることができます。「ウルトラファインバブル」は、国際規格で定義されている超微細な泡のこと。汚れが落ちやすいシャワーヘッドで使われているケースや、水揚げされた魚をウルトラファインバブル水で保存することで鮮度を維持するなど、様々な実用例が生まれている画期的な技術。今回採用された製法は、窒素を可能な限り微細にすることで実現しています。
3. 酸化ブロック製法(特許第4601711号)
ボトルのヘッドスペース(容器内のキャップから液面までの空間)の酸素を窒素によって徹底的に追い出すことで、保存中に油と酸素が触れるのを極力防ぎ、保存時の酸化を抑える製法。油をできるだけ酸素に触れさせないように、ウルトラファインバブル製法と組み合わせたことが画期的な技術とも言えます。
これらの技術の結晶によって、開封後、酸化を抑制できる食用油が誕生。具体的には、鮮度が長持ちでおいしさが続く、開封後もすっきりしていて油っこくない、調理時のにおいが少ないという長所を持つことが特長です。