まず最初にやるべきは「配当利回り」をチェック

配当利回りは、最初にかけるフィルター 

まず、配当金について見る際に最も注目されるのが「配当利回り」です(記事『配当金がもらえる・老後生活の不安が減る〈高配当株投資〉ってどんなもの?』参照)。これは配当金が株価の何%を占めるかを表したもので、一般的に3%以上あると高配当株といわれます。

しかし、配当利回り3%以上を条件にすると、選べる銘柄はかなり数が減ってしまいます。配当利回りが3%に近い優良銘柄を見つけるために、配当利回り2%以上を条件に検索すると、選ぶ銘柄の幅が広がります。2%以上3%未満の配当を出す企業としては、例えば、2023年6月に株式分割して投資がしやすくなったNTTが2.65%、投資家の人気が高い花王が2.65%と、3%に近い水準で推移しています。

ただし、配当利回りだけで銘柄を選ぶことは禁物です。その計算の性質上、例えば業績が下がって株価が下がっているときは配当利回りが上がるためです。つまり、配当利回りが高い銘柄は不人気銘柄という可能性も高まります。配当利回りは銘柄選びの最初のフィルターとして用いるのがよいでしょう。

配当利回り3%以上を目安に 2%以上もチェック①
配当利回り3%以上を目安に 2%以上もチェック①
配当利回り3%以上を目安に 2%以上もチェック②
配当利回り3%以上を目安に 2%以上もチェック②