いくら老後の貯金を頑張っても、リタイア後に残高が減る一方では不安…。そんな方には、不労所得が得られてイザとなれば売却もできる「高配当株投資」がお勧めです。マネーのプロがわかりやすく解説します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
企業の儲けを株主へ還元!…株式の「配当金のしくみ」を知っておこう
◆配当金は、会社の利益から配分される
高配当株投資を支える配当金とは、株式会社が発行した株を保有する株主に対し、会社が得た利益から配分される現金のことです。1株からでも受け取ることができ、保有株式数に応じて分配されます。
配当金の金額は企業が決算書を発表したときに確認できます。一般的に、日本株は年に1~2回米国株は年に4回受け取ることができます。
その際、株主が配当金を受け取る権利を得るためには、特定の日付まで保有しておかなければなりません。これを「権利付き最終日」といい、要するに、その日に株を持ってさえいれば配当金がもらえます。配当金が実際にもらえるのは、この権利付き最終日の2日後の「権利確定日」から約2~3カ月後となり、このタイミングで現金として引き出すことが可能になります。
ちなみに権利付き最終日の翌日を「権利落ち日」といいます。この日になれば株は売ってしまっても配当金はもらえますが、老後を支えるキャッシュフロー資産ですから持ち続けましょう。