高配当株探しの着目点…「配当性向」「40%前後」を目安に!

「高過ぎず低過ぎず」を選ぶ 

企業の最終的な利益である純利益のうち、どの程度の割合で配当金が分配されたのかを示した指標が「配当性向」です。株主に出す配当金の総額を当期純利益で割って算出できます。

例えば配当性向が10%だった場合、純利益の10%が配当金として株主に配分されている、ということになります。

一見、高ければ高いほど投資家にとってよいように思えますが、一概にそうともいえません。

配当性向が低いと配当に回される資金が少なく、もらえる配当金が少なくなるわけですが、そうした企業は将来を見越して剰余金を貯めている可能性があります。

一方で、配当性向が80%を超える水準になるなど、高過ぎる場合、会社の成長にお金を回すよりも、利益の多くを配当金に回していることになり、企業の持続性や将来性に不安が残ります。

配当性向は業界によって平均値に差がありますが、銘柄選びの際にはおおむね30~50%くらいを目安にしておくとよいでしょう。

配当性向は「ちょうどいい」か見る①
配当性向は「ちょうどいい」か見る①
配当性向は「ちょうどいい」か見る②
配当性向は「ちょうどいい」か見る②