老後資金はいくら準備しても不安が募るもの。だからこそ、「配当金」という不労所得が得られる、高配当株投資にチャレンジしましょう。ここでは、安心して投資できる企業かどうか、EPSを見て判断する方法を伝授します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
〈高配当株探しのポイント〉「1株あたり利益(EPS)」から読み取れる重要情報とは?【著名FPが助言】
「営業利益率・経常利益率が高い」なら、儲かっている企業
◆利益を出せる会社か確認
企業全体の売上のうち、本業の利益がどれくらいあるかを示すのが営業利益率です。一方で、経常利益率は本業とそれ以外の財務活動で発生した収益と費用を考慮した利益の割合を表します。
この数値が高いほど儲ける力があり、かつ配当も出やすいといえます。
営業利益率の平均値は約4%といわれており、10%以上あると優良企業とされます。経常利益率も平均値や優良企業のラインは同程度となっています。いずれの指標も、10%以上あると投資対象として優良な銘柄です。
例えば、ローンを組む際の信用保証を行う企業である全国保証は、営業利益率が約79%あります。加えて予想配当利回りは3%超で、11期連続で増配を行っていることから、高配当株投資の対象として優れているといえるでしょう(2024年2月時点)。
営業利益率や経常利益率などは、各証券サイトの銘柄検索の際に、スクリーニング機能を用いて絞り込み・確認ができます。