持ち家を賃貸に出しても、採算がとれなければ売却した方がもちろん得策です。しかし、それでも持ち家を維持する選択肢は残しておいた方がいいと、麗澤大学工学部で教授を務める宗健氏はいいます。宗氏の著書『持ち家が正解!』(日経BP)より、持ち家が資産運用に一役買う可能性と、インフレ時の影響について見ていきましょう。
不動産保有と家賃収入はインフレにも強い? 持ち家を売却した方がよい目安と、それでも持ち家〈維持〉の選択肢を残しておきたいワケ【専門家の助言】
不動産保有と家賃収入はインフレにも強い
もちろん、今までの話は経済合理性を優先した話であり、お金を借りること自体に不安感が強く、気になって仕方がないなら売却を選択することを否定するものではない。
ただ、
さらにインフレになれば、現預金の価値はどんどん目減りしていくが、株や不動産、金などはインフレに強いといわれている。家賃もインフレ時にはどんどん上がっていくが、持ち家の場合はイ
有利な資産運用の機会をみすみす見逃すのは得策ではない。持ち家から住み替えるときには、売却だけでなく貸すことも選択肢に入れるべきなのだ。
宗 健
麗澤大学工学部教授/AI・ビジネス研究センター長