どんなビジネスにも「営業(セールス)」は欠かせません。しかし、下手な営業は相手を不快にさせてしまうため、注意が必要です。では、相手を不快にさせない「上手なセールス」をマスターするにはどのような点を意識すれば良いのでしょうか。宮中清貴氏の著書『お金も知識も自信もない私に、稼げる副業を教えてください!!』(かんき出版)より、詳しくみていきましょう。
「下手な営業」は相手を不快にさせる!?…顧客から“感謝の気持ち”を引き出す「上手なセールス」の極意
セールスが上手な人ほど「お客様第一」、下手な人ほど「自分第一」
宮中先生:では、はじめくん。先に結論から伝えるね。セールスが上手な人はお客様のことを一番に考えている。セールスが下手くそな人は自分のことを一番に考えている。これが結論だよ。
田中:“自分のこと”っていうのは、どういうことでしょうか?
宮中先生:下手くそな人は、ノルマ、売上、実績、報酬、給与アップ、ボーナスなどのように、自分の利益しか考えていないんだ。意識的に考えていなかったとしても、無意識のうちにその行動をとってしまって、「売らないと、オススメしなきゃ」という気持ちでいっぱいになっているんだ。
田中:確かにそう感じるときもありますし、お恥ずかしながら、僕もそう思っていた節がありました……。
宮中先生:はじめくんは素晴らしいね! 自分のできていないことを自覚できることは、成功していく人に共通する考え方なんだよ。だから過去は気にせず、「どう改善するか?」を考えていこう!
田中:はい! ありがとうございます!
宮中先生:話を戻すけど、セールスが上手な人はお客様のことを一番に考えている。だからまず、お客様のことを理解しようとする。そうすると必然的に距離が縮まって仲良くなる。そうすると、「お客様がどうなりたいのか?」を把握できるようになる。
そうなったら、お客様が「それ待ってました! めちゃくちゃ嬉しいです!」と言ってもらえるような提案も自然とできるようになるんだ。
田中:確かに、カメラを買ったときに接客してくれた店員さんは、僕がどんな対象をどんなふうに撮りたいかとか、どんな写真家が好きなのかなど、いろいろと聞いてくれていたように思います。そして、気になったレンズを試している間に、一緒に使うとすごく僕好みに撮れるレンズフィルターを持ってきて提案してくれました。
それがまさに僕が考えてもいなかった、予想を超える性能のものだったんです! 実はちょっと予算オーバーだったんですが、即決で買ってしまいました。