「浪費を招きやすい」2つの環境の共通点とは?

対極にあるように思える二つの環境ですが、意外な共通点があります。一つ目は、「店に通いやすい(ネット含む)」という点です。

例えば、何か買うつもりがなくても、外出や散歩ついでに行かなくていいのに店に行く習慣がつくと、気づけばお菓子や100均アイテム、安くなっている洋服など、少額のものを何か買っていたりします。それらが積もり積もると、結構な金額の浪費へと成長していくのです。

二つ目は、余計な外出をしやすいことです。徒歩、もしくは車や電車ですぐ行ける外出先があると、大人しく家にいればいいものを、無駄に実行力が上がってしまうのです。交通費やガソリン代がかかるのはもちろんのこと、出かけることが多いとそれだけお茶や外食をしたり、また何かしら買って、ちょこちょこ出費がかさんでいました。実行力が上がること自体はいいのですが、そこにお金が伴うとものすごい勢いで手元のお金が減っていくことに……。

そして一番の元凶は、そうして気軽にお金を使っているときには「浪費」とは全く思っておらず、「自分が楽しむために必要な代金」と認識して、消費の機会が乱発されることです。

大金を使っている訳ではなく、ごく一般的なお金の使い方ではあるので、この環境に身を置いていた当時の私は、しっかり「自分は贅沢していない、必要な分だけお金を使っている」と思っており、毎月のクレジットカードの請求にドキドキしながらも、お金の使い方を見直すべきだとは1ミリも思ったことはありませんでした。

こんな数々の「知らない間にお金が減ってる!」という失敗を重ねて、私は少しずつ「住まいを選ぶ時点で改善できることがある」ということを学習していきました。

一般的に、「暮らし歴」が長いほど、少しずつ便利なところに住みたくなるようですが、必要以上に便利な環境というのは諸刃の剣です。低コストに暮らすには、駅近や便利な場所はまず避けることが大切です。

お金を使わず、そのうえ快適に過ごすために何が必要なのかを探っていったところ、私の場合はこんなポイントにたどり着きました。

・自分が心地よく過ごせる環境であること

・駅から離れていること

・利用しやすいスーパーが1〜2か所程度あること

・散歩していて心が落ち着くところ

細かく挙げればキリがないのですが、一番重要なのは「自分が心地よく過ごせる環境」であることです。

かぜのたみ
YouTuber