食事や生活習慣を改善すると、2週間くらいで健康的な腸内フローラに変わるといわれています。そこで本稿では、長年腸内細菌を研究し続けている医学博士の内藤裕二氏による著書『70歳からの腸活』(エクスナレッジ)から一部抜粋して、持続可能な腸のために大事なことを解説します。
おいしくて食感も肉みたいな大豆ミート
最近の大豆ミートは食感も肉に近づいていますし、味もよくなっています。私も食べていますし、家族にいわれるまで本当の肉だと思って食べていました。
ひき肉のように粒々になったタイプもあるので、ハンバーグや麻婆豆腐などをつくることもできます。
プラントベースフードでたんぱく質を摂るとすると、やはり大豆がもっともすぐれています。
大豆のたんぱく質は、必須アミノ酸(体内で合成できないため食事から摂らないといけないアミノ酸)をすべて含んでいます。たんぱく質の栄養評価では、卵や牛乳と同じくらいです。
豆腐や納豆などの大豆加工食品は昔から食べられていますし、みそ汁のみそも大豆発酵食品です。それに大豆ミートがあれば、十分たんぱく質を摂ることが可能だと思います。
お米の代わりになる大豆ライスというものもあります。100g あたりのたんぱく質が48.8g も含まれています。半分がたんぱく質ですから、これを主食のごはんの代わりにすれば、十分たんぱく質が摂れます。
また大豆ライスには、食物繊維も100g あたり13.4g 含まれています。持続可能な腸活におすすめの食材です。
ごはんのように炊くタイプと、電子レンジで解凍して食べるタイプがあって、私は後者を試したことがありますが、サラサラのお米みたいな食感でおいしく食べられました。
内藤 裕二
京都府立医科大学大学院医学研究科
教授/医学博士