株式投資で財産を築くには、元手となる資金とたくさんの勉強が必要なのは当然のこと。しかし、それらを最小限にして、最短で利益を得られる方法があるかもしれません。『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9ヵ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)の著者であり、兼業・個人投資家のテンバガー投資家X氏が、「少ない元手で」「時間がなくても」ローリスクハイリターンをねらえる究極の投資術を紹介します。
「早く資産を増やしたい」…インデックスでも米国株でも「勝てなかった」投資家が3年9ヵ月で5,975万円稼いだ〈とっておきの投資術〉とは
「自分に合う」投資がなかなか見つけられない…
株式市場には常に、ブームともいえるようなさまざまな波がやってきます。たとえば、2023年は、ChatGPTをはじめとする生成AIやアフターコロナの経済正常化、ラグビーワールドカップといった投資テーマで、関連銘柄の株価が盛り上がりました。こうした投資テーマは、息の長いものもあれば、あっという間に終わってしまうものもあり、常に入れ替わっています。
それまでの僕も、有機ELやADSL、ITバブルといった投資テーマの波に必死に乗ろうとしてきました。乗ったはずの波がもう終わったかもしれないと思えば、次の波を探して乗ってきたけれど、さっぱりうまくいきません。
その後、株式市場など指数に投資して市場の成長に乗るインデックス投資ブームがやってきました。これは長期的に資金を増やしていこうとする人にはとても良い投資法だと思いますが、期待できる利益は年数%程度なので、早く資産を増やしたい僕には物足りませんでした。
そして、インデックス投資ブームの次にやってきたのが、米国株投資ブームです。しかし、このブームにも乗る気にはなれませんでした。マーケット全体で見れば、米国株そのものは日本株よりも成長力があり、利益のチャンスは大きいと思っていますが、どんなサービスに大きな成長余地があるのかがわからないし、景気の動向も実感として把握することができません。
企業の情報も当然すべて英語なので細かいニュアンスがわからないし、時差もあるのでマーケットをウォッチすること自体が難しいからです。
投資におけるさまざまなブームに乗れないまま見送るうちに、こうした投資は自分には合わないのではないかと感じるようになりました。何をやってもうまくいかないし、持続可能とも思えませんでした。
それでも、投資をやめることは考えられなかったので、細々と継続はしていました。今思えば、仕事が忙しかったこともあり、大金を投じるようなことはなかったのが不幸中の幸いだったかもしれません。もし、自分に合わない投資に大金を投じて勝負に出ていたら、致命的なダメージを受けていたでしょう。