株式投資を行なう上で大切にしたいのは「リスクをできるだけ低く抑えること」。そのためには、「SNSの情報を鵜呑みにしたり、必要以上に欲を出してはいけない」と、20年の投資歴がある、個人投資家のテンバガー投資家X氏は言います。テンバガー投資家X氏の著作『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)より、無理のない株式投資を続けていくための心得について解説します。
初心者は手を出すなかれ…株で破産する多くの人の「引き金」となっている〈投資手法〉とは【3年9ヵ月で5,975万円稼いだ個人投資家が警告】
SNSは「投資を決定するツール」であってはならない
SNSは投資をするうえでも効率的に情報収集できるツールなので、僕も便利に活用しています。参考になる手法や相場観を投稿する人も多いですし、自分だけでは見つけられないような銘柄や情報に出会えることもあります。特にX(旧ツイッター)はリアルタイム性も強く、うまく使いこなせばとても役立つツールだと思います。
ただ、SNSの情報は玉石混淆で、信頼できないどころか明らかな噓や違法スレスレ、詐欺まがいの情報や広告も横行しています。膨大な情報の中から信頼できる情報だけをピックアップするにはある程度の投資の経験と知識が必要なので、初心者が安易にSNSを情報源とするのは危険です。
恥ずかしい話ではありますが、僕自身がXで知った銘柄にかたっぱしから投資してみた時期があり、見事にほぼすべての銘柄で損失を出して終わりました。やはり、自分の頭で考えて良いと思った銘柄のほうがよほどいい成績を残せるし、失敗した場合でも納得感があると痛感しています。
信頼できないアカウントが発信する内容を鵜呑みにしてはいけないのは当然としても、中にはオンラインサロンやLINEなどの限定グループにフォロワーを誘導して課金させようとする個人投資家もいます。本当に投資で儲けている人なら、そんなことで小金を集める必要はないはずです。そもそも、お金を集めて推奨銘柄を教えるというのは、「投資助言・代理業登録」を受ける必要があり、そうでなければ違法です。
僕自身も自分の手法や購入した銘柄をXで公開してはいますが、それをそのままマネするようなことは絶対してほしくないと思っています。SNSはあくまで情報収集ツールのひとつであり、投資を決定するツールであってはならないのです。