やりたいことがなく無駄な時間を過ごしてしまったり、やりたいことはあってもなかなか踏み出せなかったり、といった状況を経験したことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、「何かに夢中になる時間がないことで、時間やお金を浪費し、不安や悩みにもとらわれやすくなる」と、ベストセラー作家の有川真由美氏は警告します。有川氏の著書『お金の不安がなくなる小さな習慣』より、解決策を見ていきましょう。
興味をもったら、すぐに「小さく試す」
「やりたいことがない」という人は、とかく時間もお金も浪費することが多いものです。
目的もなくテレビやスマホを見ていたり、「最近なにもいいことがないな」と飲みに行ったりギャンブルをしたりすることもあります。
いえ、ほんとうはやりたいと思うことがあっても、心の奥にしまい込んで忘れているのかもしれません。
顔を上げてまわりを見渡してみると、子どもがワクワクするように「面白そうだな」「楽しそう」「もっと知りたい」「見てみたい」「行ってみたい」「やってみたい」と、知的好奇心をそそるものがあるはず。それを「いつかやろう」ではなく、できるだけすぐに小さく試すのです。楽しくなければ、すぐにやめればいいのですから。
仕事もむずかしく考えず、興味をもったら「ちょっとやってみようかな」と試してみればいいではありませんか。私は50職種以上の仕事をやってきましたが、結果がどうのではなく、夢中になった時間そのものが財産だと思うのです。
それに「やりたいこと」は、やる前は「やってみたいこと」にすぎません。試してみなければ、「やりたいこと」「深めたいこと」にはたどりつけないのです。
習いごと、スポーツ、楽器、読書、旅、料理、スキルの習得や資格など「やってみたいこと」がたくさんあるのは歓迎すべきこと。人生の時間を「やるべき(と思い込んでいる)こと」から「やってみたいこと」にどんどん置き換えていきましょう。
脅かすようですが、時短勤務や定年退職などでヒマができても、夢中になれる時間がなければ、よからぬことに時間もお金も浪費してロクなことはありません。不安や悩みにもとらわれやすくなります。
心身の健康のためにも、ゆたかな人生のためにも、まずひとつ、試してみませんか。