「生きるうえで、何を大切にするか」は私たちにとって永遠のテーマかもしれません。「もっとお金を稼ぎたい」「もっと買いたい」となにかを得ることが最優先になることで「膨大な時間を使い、いましかない時間が奪われてしまう」と、ベストセラー作家の有川真由美氏は言います。有川氏の著書『お金の不安がなくなる小さな習慣』より、「時間」を有効に使うことの重要性について見ていきましょう。
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「時間をお金で買う」という発想をもつ
“時間”は有限で、私たちの命そのもの。だれにも1日24時間、等しく与えられています。時間をどう配分するかがお金のゆたかさ、人生のゆたかさにもつながるのです。
お金の稼ぎ力・遣い方だけでなく、生活の知恵、信頼関係など自分のなかの“資産”をふやして不安をなくすためにも、時間の有効な使い方をしたいもの。
そこで、まず、取り入れていただきたい習慣が「時間をお金で買う」という考え方。私たちは、とかく「もっと稼がなきゃ」「もっと安く買わなきゃ」とお金のために動き回って忙しく、“時間貧乏”になりがち。いつも「もっと時間があれば〇〇できるのに」などと考えてしまうのではないでしょうか。
多少、お金を支払ったり、損したりしても、“時間”をとったほうが得策なこともあります。たとえば、数百円の安売りを求めて、往復1時間かかるスーパーに行くなら、往復10分のコンビニで買ったほうが、50分ほかのことに使えます。いちいち損得を考えて細かいところでケチらないほうが、自分の活動に専念できます。
忙しいのに節約しすぎると、疲れとストレスでまいってしまうでしょう。お金を支払っても、時間とエネルギーを温存したほうが、笑顔で家族と過ごせたり、いい仕事ができたりするはず。
そもそも「もっとお金を稼ぎたい」「もっと買いたい」となにかを得ることが生活の最優先になると、膨大な時間を使い、いましかない時間が奪われてしまいます。
死ぬときに後悔することは「挑戦すればよかった」「健康を意識すればよかった」「人との時間を大切にすればよかった」「仕事ばかりしなければよかった」とか。
これらは“時間配分”と、“時間を買うこと”で解決できるのです。私たちは自分を幸せにする責任があります。自分にとっての“大切な時間”をつねに見直して、自分の時間を取り戻し、“時間リッチ”になろうではありませんか。