「インド旅行が好き」「あぁ~そっち系?」…決めつけに不快感

[図表1]

適当な「大カテゴリー」でくくられることに、違和感&不快感

「私、ウニとイクラが苦手なんです」「ああ、そういうタイプね」

「私、インド旅行が好きで」「ああ、そっち系の人?」

「リモートワークが続くと、なんか孤独で」「みんなそれ言うよね」

……どうです? なんかモヤモヤしませんか? 「私」のことを話したのに、「大きなカテゴリー」でくくられる。レッテルを貼られる。話の内容をちゃんと聞いてもらえてないような、話がどこかかみ合わないような、空振りの気分。

レッテル貼りグセのある人には、いくつかのタイプがあります。

まずは、フォローのつもりで言っている人。「あなたは一人じゃないよ」「同じ考え・悩みを持つ人は多いよ」と伝えることで、あなたが安心すると考えているのです(確かに「自分だけじゃない」と聞くと安心する場合もありますよね)。

次に、レッテルを貼らないと不安な人。頭の中に「人間キャラクターマップ」を描いていて、そこにあなたを位置づけないと気がすまない。そうしないと、あなたの話を落ち着いて聞けないのです。

最後は、例によってマウンティング目的の人です。頼んでもないのに「君なんて特別じゃないよ、普通だよ」と言ってくる。オリジナルなセンスを持ったあなたを、認めたくないのです。

と、このようにタイプ分けすると、わかりやすくないですか? 一瞬、「なるほど!」と思いません?

そうなんです。こういうレッテル貼り・カテゴリー分けって、私たちもついやってしまうんですよね。なんと言ってもわかりやすいし、便利なので。無意識にやっちゃうところが、怖いですよね。

でもまあ、ここは開き直って、レッテルを貼られたらレッテルを貼りかえしましょう。具体的には、心の中で「はいはい、この人はレッテルを貼りたいタイプね」と唱えるのです。黙ってモヤモヤするより、ずっと健康的です!

[図表2]
レッテルを貼られたら貼り返してガス抜きを!

五百田達成
作家 心理カウンセラー