こっちの話したことをいちいち「そっち系ね」「あるある」と一般化しようとする人、いますよね。挙句の果てには「そんなの普通だよ」とマウンティングまで…。イライラするこのような相手には、どう対処すればいいのでしょうか?※本連載は、作家・心理カウンセラーの五百田達成氏の著書『繊細な人 鈍感な人 無神経なひと言に振り回されない40の考え方』(PHP研究所)より一部を抜粋・再編集したものです。
「あなた、そっち系ね」「よく聞くよね」「みんな言うよね」…決めつけ、レッテルを貼る人との会話にイラッ。対処法は?【心理カウンセラーが解説】
「インド旅行が好き」「あぁ~そっち系?」…決めつけに不快感
適当な「大カテゴリー」でくくられることに、違和感&不快感
「私、ウニとイクラが苦手なんです」「ああ、そういうタイプね」
「私、インド旅行が好きで」「ああ、そっち系の人?」
「リモートワークが続くと、なんか孤独で」「みんなそれ言うよね」
……どうです? なんかモヤモヤしませんか? 「私」のことを話したのに、「大きなカテゴリー」でくくられる。レッテルを貼られる。話の内容をちゃんと聞いてもらえてないような、話がどこかかみ合わないような、空振りの気分。
レッテル貼りグセのある人には、いくつかのタイプがあります。
まずは、フォローのつもりで言っている人。「あなたは一人じゃないよ」「同じ考え・悩みを持つ人は多いよ」と伝えることで、あなたが安心すると考えているのです(確かに「自分だけじゃない」と聞くと安心する場合もありますよね)。
次に、レッテルを貼らないと不安な人。頭の中に「人間キャラクターマップ」を描いていて、そこにあなたを位置づけないと気がすまない。そうしないと、あなたの話を落ち着いて聞けないのです。
最後は、例によってマウンティング目的の人です。頼んでもないのに「君なんて特別じゃないよ、普通だよ」と言ってくる。オリジナルなセンスを持ったあなたを、認めたくないのです。
と、このようにタイプ分けすると、わかりやすくないですか? 一瞬、「なるほど!」と思いません?
そうなんです。こういうレッテル貼り・カテゴリー分けって、私たちもついやってしまうんですよね。なんと言ってもわかりやすいし、便利なので。無意識にやっちゃうところが、怖いですよね。
でもまあ、ここは開き直って、レッテルを貼られたらレッテルを貼りかえしましょう。具体的には、心の中で「はいはい、この人はレッテルを貼りたいタイプね」と唱えるのです。黙ってモヤモヤするより、ずっと健康的です!
五百田達成
作家 心理カウンセラー