先輩や年長者に「仕事が辛い」と相談したら…

[図表1]
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こちらの悩みに「昔話・経験談」を持ち出して説教する人って…

「仕事が辛い」と愚痴(ぐち)ったら「オレだって若いころは悩んだもんだ」

「時間がなくて」と嘆(なげ)いたら「私だってそうだったよ。でも時間はつくらないと」

先輩や年長者に悩みを相談すると、思わぬ逆襲に遭(あ)うことがあります。

「わかるよ」と共感してくれたかと思いきやすぐに、いかに自分の若いころのほうが大変だったかのアピールが始まるので、こちらとしては「はぁ……」と黙るしかありません。

冷静なときなら、「え、でも、それってあなたの話ですよね」「私には私の事情があるんで、聞いてもらっていいですか?」と思える(言えないけど)わけですが、メンタルが落ちているときは、そうもいきません。

次第に、「あれ? 私の悩みってちっぽけ?」「これくらいで悩んじゃダメなのかな」という気がしてきます。で、その場が終わると結局、何も解決してないわ、なぜか落ち込んでくるわで、参ってしまいます。

そもそもの話、こちらの悩みに対して昔話・経験談を持ち出して説教してくる人は、自分が輝いていた記憶に浸(ひた)りたいだけです。それは「親身になってくれている」とは言いません。本当に親身になってくれる人は、自分の話はさておき、目の前のあなたの問題に集中してくれます。

ですからくれぐれも、先輩の「私だってそうだった」を真に受けて「私の悩みなんてくだらないのか……」と落ち込んだりしないでくださいね!

今現在、辛い思いをしているのは、他ならぬあなた。

相手が「私だって」と始めてきたら、すかさず「あー、昔話が始まったなあ」と心の中でツッコミましょう。

その場は失礼のないよう笑顔で「ありがとうございました、ためになりました」と表面的にお礼を言って、一刻も早くその場を切り上げる。他人の思い出話につき合うよりも、早く帰って寝たほうがメンタル回復には効果的です。

[図表2]
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昔話・苦労話をしてくる人には相談しない。

五百田 達成
作家 心理カウンセラー