もう一度ごちそうになりたいとき

誰かから奢ってもらったことはありますか?

きっと皆さん何度もあるでしょう。そのときに、「ごちそうさまでした」とお店の出口で言うのに、肝心のごちそうしてくれた人にお礼の一言もないことはありませんでしたか?

私も何度かごちそうしてきましたが、こんな人を見ると、これを最後にごちそうしたくないなと思います。ごちそうしたのは、相手に喜んでもらいたいからです。

お腹がすいているとか、いつもよりちょっとリッチな場所で食べたいとか、気分を切り替えたいとか、ごちそうの効果はいろいろあるはずです。

当たり前に思えても…絶対に忘れてはいけないひと言

赤ちゃんはおいしいミルクをもらったら、ニコリとするでしょう。これをパフォーマンス心理学では「快の笑い」と呼びます。なんとなく幸せ感があるとき、自然と浮かぶ笑顔です。そんな笑顔で「ごちそうさま」と一言言われると、ごちそうしたこちらもとてもハッピーな気分になります。ああ喜んでもらえてよかったな、と。

どうやら大人は快の微笑みを浮かべることを時々忘れ、お礼を言うことも忘れてしまったのでしょうか。

ごちそうしてくれた人は目の前にいるのですから、食べ終わると同時に、「きょうはおいしかったです(ニコリ)、ごちそうさまでした(ニコリ)」と言ってみましょう。

きちんとお礼が笑顔で言える人には、相手も「次もごちそうしてあげたいな」と思うものです。

佐藤 綾子
株式会社国際パフォーマンス研究所 代表