脳の“旬”は40代以降!?脳の最盛期は「45歳から55歳」

私がこれまで1万人以上のMRI脳画像を見てきた経験から言えることは、脳が個性をより光らせるのは30代以降だということ。

就職、昇進、結婚などライフステージの変化に富み、新しい刺激をたくさん浴びる時期に脳は急成長を遂げます。

そして、多くの人が、40代以降に脳の力が急激に衰えると感じているようですが、実際のところは、その真逆。

脳はこの時期、衰えず、成長し、むしろ旬を迎えます。

仕事でもプライベートでも、悩み、思考し、決定を下してきたその経験値が糧となり、学び直すことを面白いと感じたり、難しい話を理解したり、複雑な問題を解決したり、気難しい相手とコミュニケーションをとったりという脳の高次機能が熟成するのは、むしろ中年以降!

脳の中には、特に複雑な情報処理を担う、脳細胞のエリート集団がいます。

私はこれを「超脳野(スーパーブレインエリア)」と呼んでいます。

記憶や理解を担う「超側頭野」は30代でピークを迎えます。

視覚や聴覚から入ってきた情報をもとに分析や理解をする「超頭頂野」は40代でピークに。

実行力や判断力を司る「超前頭野」は50代でピークを迎えます。

これらの脳力は遺伝ではなく、後天的に伸ばしていけるもの。

つまり脳のピークは30〜50代。


その中でも45歳から55歳は脳の最盛期とも言えます。

まさに、学ぶのに絶好の時期。

「55歳からは下り坂になるのか」と心配した方もご安心ください。

この超脳野がピークを迎える時期に、脳をしっかり働かせておけば、60代以降になっても脳はきちんと成長を続けていきます。認知症にならない限り、一生頭がよくなり続ける脳を手に入れることができるのです。

加藤 俊徳

加藤プラチナクリニック院長/株式会社脳の学校代表


脳内科医/医学博士