厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を制定した2018年。6年経った現在も、老後への不安を抱えつつも「副業は怪しい」「怖い」と躊躇している人は少なくありません。そこで、5,000人以上に副業のやり方を伝授してきた『お金も知識も自信もない私に、稼げる副業を教えてください!!』(かんき出版)著者の宮中清貴氏が、副業を身近に感じる考え方について、対話形式でわかりやすく解説します。
「怪しい」「危険」と感じたら、まずは知ろうとする
宮中先生:そうしたら、ちょっとはじめくん、1つ質問させてもらってもいいかな? はじめくんは「インターネット」と聞いて危険だとか、怪しいと思うかい?
田中:インターネットを怪しいなんて思いませんよ。むしろ、ないと仕事でも日常でも困りますし、僕の大好きなオンラインゲームもできなくなってしまうので、生きていけないです。
宮中先生:そうだよね。じゃあ、はじめくんがインターネットを危険だと思わないのはなんでかな?
田中:あって当たり前のものだし、危ないものがあったとしても、そういったサイトとかは、見ないようにしていますからね。
宮中先生:うん。はじめくんもはじめくんの周りの人も、当たり前に使っていて、インターネットに対する知識があるから、危険を感じることはほとんどないってことだよね。だから何とも思わない。
でもたとえば、お年寄りの方で、パソコンもスマホも使ったことがない人の場合はどうだろう? どう感じるかな?
田中:それは、否定的な人も多いと思います。わからないし、怪しい、騙されるかもしれないって思う人は、多いんじゃないですか?
宮中先生:そうなんだ。だから、もし何かを“怪しい”とか“危険だ”って否定的に思ったとしたら、まずは一度、それを“知ろうとすること”が大切だよ。
田中:怪しいと思っていた理由がわかって、納得しました。副業やビジネスのこと、もっと知りたくなってきました!
宮中先生:いいことだね! このあと詳しく話していくけど、まずは、副業をしている人がどこにいて、どんな業種があって、どんな商品やサービスを提供しているかを調べて知ることから始めてみよう。
そうすると、企業が商品やサービスを提供するのと同じように、個人が商品やサービスを提供しているだけだと理解できると思うよ。たとえば、わかりやすいのが料理教室。
田中:料理教室ですか? 姉が通っていましたよ。
宮中先生:料理教室は、大手企業が運営する一度にたくさんの人が学べる教室が多いけど、最近は個人がマンツーマンや2、3人に対して教える教室や、オンラインで教える教室なんかも増えてきているんだ。
田中:え! そうなんですか! 知らなかったです!
宮中先生:トレーニングジムもそうだね。昔はジムで社員として働いているトレーナーに教えてもらっていたけれど、今はフリーランスのトレーナーがジムと契約して、ジムのお客様に教えていることも多い。オンラインを活用して個人で教えている人も増えてきているよ。
そうやって、個人で教えられる時代になってきたってことだよ! SNSで誰でもすぐに情報発信できるからこそだね!
田中:なるほど、すごくわかりやすいです! そう考えると僕もオンラインゲームの攻略方法を知りたくて、詳しい人のSNSからブログを知って、実際にお金を払って攻略法を教えてもらったことがあります!
それも、自分の好きなことや経験を他の困っている人に教えるってことで、立派な副業として成り立ちますもんね! そういうことなんですね! わかってきました!
宮中先生:そうだね! 自分の実体験と組み合わせていくと、より副業やビジネスの存在が身近に感じられるよね。
宮中 清貴
株式会社ラスディ
代表取締社長