自分がもっとも素敵に見える、服の色と形とはどんなものなのでしょうか? どうしても着たい服は自分でアレンジしたり、 ときにはパーソナルカラー診断の助けも借りて、「似合う」を徹底追及してみましょう。『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)著者ロコリ氏が解説します。
パーソナルカラーで自分に合った色の服を楽しむ
もともと、1番好きなのは普通の白いシャツにブルージーンズというすごくシンプルな格好だったのですが、髪を染めるのをやめて今のヘアスタイルにしてから、もっと色ものを着た方がいいなと思うようになりました。髪が白で服も白いと、全体が真っ白でぼやっとしてしまうからです。
色ものは難しいというイメージがあるかもしれませんが、自分に合ったパーソナルカラーなら、色ものでも“がんばった感”が出ずにしっくりなじみます。
実はパーソナルカラーには少し残念な思い出があります。
若いころはパーソナルカラーなんてものがあるのを知らず、いろいろな色を着ていましたが、50歳くらいの頃、色の勉強をしてカラー診断を知り、受けてみました。
ところがその診断が間違っていたのです。診断では、私のパーソナルカラーはイエローベースの「春」だからコーラルピンクやアイボリーが似合うといわれました。「そうか!」と思って張り切ってライトオレンジのジャケットを購入したのですが、コーディネートをいろいろ試すも、なんだかもったりして全然似合わなかったのです。
「これが歳を取るってことかな」「老化かな」と悲しい気持ちで、鏡を見ながらため息をついていました。
ですが1年くらい経ち、たまたままた機会があって再度カラー診断をしてもらったら、今度はブルーベースの「夏」といわれたのです。「え? そうなの?」と思ってサマータイプの服を着てみたら、あの嫌で嫌でたまらなかったもったり感がなく、似合う! すっきりして顔色もよく見えますし、黒も似合いました。「なんだ、冴えないと思ったのは歳を取ったせいじゃなかったのね!」とすごく嬉しかったです(最初の診断はなんだったんでしょう?)。
今は、「夏」というよりもブルーベースということを基準に服を選ぶようにしています。歳を取ったら、もっと気軽に色を楽しんだらいいと思います。母が色ものを着るのにまったく気負いがない人だったので、私も色ものを着るときに、「着るぞー!」というような感覚はありません。ブティックを経営していたときは、カラス族が大流行していたのに色ものばかり仕入れていましたし。
パーソナルカラーが合っていれば、カラフルな色でも派手には見えません。
いかに自分にしっくりきているかどうかが、がんばった感が出るか出ないかの大きな分かれ道になると思います。
ロコリ
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