いよいよスタートした「新NISA」。制度の開始とともに投資初心者は「やったほうがいいのかな」と思いつつも焦りだけが募り、動けていない印象です。そこで本記事は、新NISAを始めるときの投資枠の配分パターンと銘柄の選び方について、未来デザイン×資産運用アカデミーハナミラ主宰の松下りせ氏が解説します。
「新NISA始動」に焦る投資初心者向け…投資枠の配分パターンと銘柄の選び方【投資のプロが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資家が考える、新NISAの銘柄の選び方

前述したとおり「成長投資枠」ではさまざまな活用方法が考えられますが、株式投資家である筆者としては個別株への投資で活用したいと考えています。

 

筆者はいつもグロースと呼ばれる成長株を狙って、1〜3年で数倍に資産を増やしてくれるような銘柄を探して投資を行っています。しかし、新NISAでは3年以上の中長期的な成長を見込めるような銘柄を保有していきたいです。いい会社だと思う企業からよりすぐりの銘柄を購入するイメージです。新NISAの枠に限らず、成長株の投資は今後も続けていきます。

 

加えて、配当狙いの投資もよいでしょう。高配当銘柄のなかでも、業績が好調の場合、利益が出たらしっかり株主に還元してくれる、増配が期待できるような銘柄を選んでいけるといいですね。


現時点では配当利回りが高い銘柄でも、その分配当が増えなければ株価の上昇に連れて利回りが下がってしまいます。株主還元を見込める銘柄を探していきましょう。

 

長期に渡って安定的な成長が見込めるような銘柄で、これまでの配当実績もよければ、株価も比較的安定しやすいはずなので、長期的には配当に加えて株価の上昇による値上がり益も狙えるかもしれません。長い目線にはなりますが、新NISAの値上がり益に対する非課税も同時に受けれる可能性も。


新NISAがスタートすることで、制度活用による投資の裾野も広がり、資産運用をする人も増えていくでしょう。投資初心者の方もこれを機に投資を楽しみながら、資産を増やして豊かな人生を送りましょう。

 

 

松下りせ

株式投資家

女性向けの株式投資スクール「未来デザイン×資産運用アカデミーハナミラ」主宰