各史跡にスポットを当てた歴史VR・ARの一例
360°ビュー対応の映像がリアル「仙台城VRゴー」
専用スコープを使用して没入感の高い映像体験ができるのが、「仙台城VRゴー」です。城内の8箇所に設定されたVRポイントで専用スコープを覗くと、伊達政宗が造った仙台城の門や御殿などを、当時の姿のままで観ることができます。360°ビューに対応している映像で、細かい意匠をじっくり眺めることも可能です。また、メタバース空間「DOOR」にも仙台城のバーチャル空間が展開されており、自宅でくつろぎながら、仙台城のタイムトリップを楽しむことができます。
ARで遺跡を大冒険!「GO!GO!しだみ古墳群」
「歴史の里しだみ古墳群」は、4〜7世紀の古墳を見ることができる愛知県名古屋市の遺跡です。この遺跡をまるごと楽しんだもらうために2018年にリリースされたのがこの「GO!GO!しだみ古墳群」です。「古墳マップ」と「リアルRPG しだみクエスト」という、2種類のコンテンツがあります。
「古墳マップ」は、敷地内の15基の古墳に近づくことで、造られた当時の古墳の姿をVR(仮想現実)・AR(拡張現実)の両方で観ることができます。マスコットキャラクター「しだみこちゃん」が各古墳の歴史や見どころを紹介してくれます。
一方、「リアルRPG しだみクエスト」は、「歴史の里しだみ古墳群」を歩いていると出会う悪い埴輪を倒して物語を進めていくという、RPGゲーム。タブレットの貸出も行われているため、手ぶらで行って家族みんなで楽しむこともできます。
2020年には、続編として名古屋市熱田区の遺跡でプレイできる「あつたクエスト」がローンチされました。「あつたクエスト」には、AR機能を使って「宝物品」を発掘するといった新要素も追加され、「しだみクエスト」クリアした人も楽しめます。
「明神山からタイムスリップ 世界遺産トラベル」で古代〜現代の大パノラマを満喫!
近畿地方の文化財を一望できることで人気の奈良県明神山。奈良の「法隆寺地域の仏教建造物」や「東大寺」などの世界遺産を含む歴史的文化財の数々を、古代〜現代の山頂からの眺望をお家で楽しめるのが「明神山からタイムスリップ 世界遺産トラベル」です。時代ごとに眺望を比較してその変遷を楽しむことができ、時間旅行の醍醐味を存分に味わうことができます
400年前の城内を自由に散策! 「福山城バーチャルツアー」
2022年に築城400周年を迎えた広島県の福山城。記念事業のひとつとして公開されたWebサイトが「福山城バーチャルツアー」です。天守や御殿など、近代化や戦争によって失われた城内の建築物をバーチャル空間で観ることができます。最大の特徴はビューポイントの多さ。約80箇所がCGで再現されており、城内のほぼ全域をストリートビューのように自由に散策することができます。