NISAやiDeCoなどが広まったことで「投資」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、投資にはリスクが伴うため、不安を抱く人も多いのではないでしょうか。そこで本連載では、投資アドバイザーの若林史江氏による著書『証券口座の開き方から教えます! 投資の学校1年生1学期』(宝島社)から、投資の初心者が知っておくべき「基礎知識」について、一部抜粋して紹介します。
株式投資は「100円」でもできて「配当」ももらえる!「投資初心者」が学びながら株式投資を始める方法【投資アドバイザーが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

500円単位のワンコインで買える株はどんな株?

◆日産自動車の株がワンコインで買える!

たとえば日産自動車の株価は4月28日時点で492.2円でした。500円以下、つまり「ワンコイン」で買えました。

 

ネット証券で購入するときは、[図表3]のように、「単元未満株買い」をクリックします。これは単元株(100株)というまとまった株でなく、「バラ」で株を買う設定です。

 

そして数量を設定し、購入します。

 

買い方も簡単ですよね。

 

[図表3]日産自動車の株が500円で買えた!?(2023年4月28日時点)

 

◆上場したばかりのお買い得な会社も

東京電力ホールディングスは2011年の東日本大震災で福島第一原発の事故があって株価が急落し、その後も事故処理の作業の負担などによって利益が低迷し、株価は非常に安い値段になっています。

 

しかし、電力のような基盤産業は簡単に倒産することはありませんので、株価は安くても会社の事業自体は継続されています。

 

Zホールディングスは、ソフトバンク系のネットサービス会社で、傘下にヤフー、LINE、PayPay、ZOZOなどの会社があります。

 

これだけ有名な会社を傘下において事業を展開していながら株価が安いのは不思議ですが、投資家の人たちから見ると、利益が出ていないとか、有利子負債すなわち借金が多いなどの理由が、株価が上がらない理由になっているようです。

 

しかし、たとえば、借金が多いのは積極的に買収を行い、将来の成長に向けての投資ということも考えられますので、一概に悪いとはいえません。

 

また、IPOといって証券取引所に株式を上場したばかりの会社の中には、株価数百円でも、その後飛躍的に株価が上昇する会社がありますので、儲けを狙うのならそういう会社も狙い目です。

 

 

若林 史江

投資アドバイザー