複数の所有者で別荘を共有する「タイムシェア別荘」。「シェア」することで、別荘の1棟所有と比べた、費用面や管理面などのコスト軽減が期待できる。そんなタイムシェア別荘を手掛ける株式会社アセンドホームは、同社のタイムシェア別荘「旧軽愛宕Club Orbit」をさらに進化させた、新規ヴィラ「Club Orbit PILINA」を2023年7月より販売を開始する。そこで本記事では、同社代表の小野博康氏へのインタビューから、「Club Orbit PILINA」の魅力や販売価格、節税効果などについて詳しく掘り下げていく。

7月から販売を開始する「Club Orbit PILINA」

高級別荘地として有名な軽井沢。なかでも明治時代にこの豊かな自然に惹かれたカナダ人宣教師が最初の別荘を構えた愛宕山地区は、軽井沢の別荘発祥のエリアとして人気が高い。

 

そのなかに、アセンドホームが運営するホールシェア・リゾート「旧軽愛宕 Club Orbit」はある。前回紹介したように、「旧軽愛宕 Club Orbit」は自然豊かな広い敷地内に、別荘3棟とクラブハウス1棟があり、それらを複数の所有者で共有するという新発想のタイムシェア別荘だ。2020年に販売した72口はすべて完売する人気ぶり。

 

その後もシェア別荘を購入したいという要望が多く寄せられたことから、アセンドホームは「旧軽愛宕Club Orbit」に隣接する敷地に、新たにヴィラ2棟から成るホールシェア・リゾート「Club Orbit PILINA」を建設し、今年7月から販売を始める。

 

PILINAの全体像
PILINAの全体像

 

「旧軽愛宕 Club Orbit」がさらに進化…「Club Orbit PILINA」の魅力

アセンドホーム代表の小野博康氏は、「『Club Orbit PILINA』は、『旧軽愛宕Club Orbit』の基本コンセプトはそのままに、さらに『旧軽愛宕Club Orbit』のオーナー様からいただいたさまざまな声や意見、要望などを反映させ、より使いやすさが増したシェア別荘となっています」と説明する。

 

たとえば使いやすさの点では、「旧軽愛宕Club Orbit」は、A棟が3LDK、B・C棟は2LDKという間取りであるのに対し、「Club Orbit PILINA」は2棟ともに2階建て3LDKに変更した。シェア別荘は基本的に親族や友人ら親しい間柄の家族で宿泊するが、3家族の場合、親しい間柄とはいえ2部屋だとプライバシーを気にして落ち着けないケースもあるといった所有者の声に応えた。

 

「Club Orbit PILINA」には、「旧軽愛宕Club Orbit」にあるクラブハウスの「Orbit house」(オービットハウス)にあたる施設はない。ただ、オプションサービスとしてクラブ常駐のコンシェルジュにさまざまな用事を頼むことができる。隣接しているのですばやく対応してくれる。

 

もちろん「旧軽愛宕 Club Orbit」同様、別荘ライフをホテルのように快適に過ごせる。コンシェルジュサービス(ケータリング、BBQの準備、レストランの予約等)を無料で利用でき、別荘の所有者にとって非常に面倒な清掃、雪かき、凍結対策、草刈り、建物のメンテナンスもすべてアセンドホームが適切に対応してくれる。

 

一方、クラブハウスがない代わりに、「Club Orbit PILINA」には共有のフリースペースを設置。滞在者がチェックイン前に到着した際のウェイティングルームとして、またリモートワークや読書、楽器の練習など使い方はまさに自由だ。

 

フリースペース
フリースペース

 

個性異なる2つのヴィラを体験できる

個性が異なる2棟のヴィラで構成され、利用する人数や目的に合わせて選択できる「Club Orbit PILINA」。その内容をもう少し詳しくみてみよう。

 

「Club Orbit PILINA」は、かつて女子聖学院寮であった時代に建築が配置されていた2段の宅盤をそのまま活用し、上の段に「NORTH PILINA」、下の段に「SOUTH PILINA」がある。敷地内には多くの既存樹木が保全され、成熟した森のなかの佇まいとなっている。

 

エントランスを通過し、玄関までぐるりと円を描くように配置されたアプローチの中心にある「SOUTH PILINA」は、「Club Orbit PILINA」の顔となるユニークかつダイナミックな建築が特徴だ。

 

「SOUTH PILINA」は、最高約6mもの天井高で、南側はほぼ全面ガラス窓のぜいたくな広さのLDKとなっている。その開放感を楽しみながら、目の前に広がる四季それぞれに美しい庭園を借景にして賑やかに語り合い、サラウンドサウンドに耳を傾けくつろぎの時間を楽しめる。

 

LDKに隣接したルーフ付きのインナーテラスは、家族や友人が集う場としてさまざまな生かし方ができるスペースだ。天気を気にすることなくBBQパーティーも開ける。

 

SOUTH PILINA内観
SOUTH PILINA内観

 

一方、「NORTH PILINA」は、高さ5.5mもの吹抜空間になっているLDKなど、立体的な空間設計で開放感をダイナミックに演出している。2階にいる家族や友人は、デッキからコミュニケーションがとれる。

 

高台に位置する「NORTH PILINA」の大きな開口部を持つLDKから、荘厳な愛宕の森が眼前に広がり、眺望を重視した建築となっている。アウトドアリビングとしても生かせる広大なテラスを用意。自然を見渡しながらのティータイム、アウトドアランチ、ディナーパーティーが楽しめる。

 

また、「SOUTH PILINA」ではあえて建築を配置しなかった南東側に、小高い芝生の丘を造成し、既存樹木や郷土種の植栽に囲まれた、さまざまなアクティビティのための場を提供している。さらに、玄関やバスルームなどの直外は、周囲の自然とのつながりが感じられるよう浅間石や苔を配した軽井沢を象徴する庭となっている。

 

NORTH PILINA内観
NORTH PILINA内観

 

出所:アセンドホーム作成
[図表]物件概要 出所:アセンドホーム作成

 

「PILINA」という言葉は、ハワイ語で「絆・つながり」を意味し、「Club Orbit PILINA」内では「人」「建物」「自然」のすべてが連動している。

 

敷地内にある建物は、異なるコンセプトによる独立したデザインのようだが、エレベーターで連結した両棟は、遠くから見ると巨大な1棟の建物に見えるほか、「NORTH PILINA」は垂直方向、「SOUTH PILINA」は水平方向につながっていくイメージでデザインされている。

 

この空間で、オーナー同士が交流し、共有の時間を過ごすことで、特別なコミュニティーが形成される。共有スペースや憩いの場があり、心地よい雰囲気のなかで人々のつながり、絆が生まれる。

 

「Club Orbit PILINA」所有による金額面の具体的イメージ

「Club Orbit PILINA」の販売口数は全48口で、初回販売は20口。販売価格(1口)は、土地・建物と消費税を合わせた不動産金額(1,780万円)と、償却保証金(300万円)を合計した2,080万円(税込)。別途、管理費が年間62万4,000円かかる。

 

小野社長は、「『Club Orbit PILINA』は『旧軽愛宕Club Orbit』よりも使い勝手がよくなった一方で、敷地面積は約4分の1とコンパクトになり、別荘も1棟少なく、またクラブハウスも設置していないため、販売価格を抑えることができました」と話す。

 

その言葉どおり、「Club Orbit PILINA」と同グレードの別荘をこのエリアで2棟購入するとなると、取得費用は9億円を超える。毎年の維持管理費(500~800万円)や固定資産税(約200万円)も発生する。

 
「Club Orbit PILINA」の場合、それらのコストが大幅に抑えられる。家具・家電など建物に付帯するあらゆる設備も販売金額に含まれている。家電の故障・建物の劣化などもアセンドホームが即座に対応するため、別荘は常に最新の状態に保たれている。

 

権利形態は「旧軽愛宕Club Orbit」と同様、「共有持分付き所有権」として不動産登記されるため、譲渡や相続、売却が可能。不動産価格の値上がりにより、キャピタルゲインを得られる可能性もある。法人所有の場合、建物の減価償却などで税金対策としても利用できる。

 

「シェア別荘は好きな日に泊まれない」という固定概念を払拭するシステム

別荘の利用システムも、「旧軽愛宕 Club Orbit」同じで、所有権1口につき1年間15泊の権利を確保。そのうち6泊分(2泊3日×3回)は固定日となっている。人気のある夏季や正月も所有者全員が必ず利用できるよう設定されている。

 

また、「優先デイ」という固定日と連続してあらかじめ設定できる制度(4泊分)を活用することで、年間10泊分の権利を確保することもでき、ハイシーズンでも長期の滞在が可能になる。

 

残り5泊分の「フリーデイ」は、予約管理システム(24時間)を使い、PCやスマホで簡単に予約・管理する仕組みで、自分好みにスケジュールをカスタマイズできる。また、予約に空きがあれば、有料で利用することも可能だ。

 

一般のタイムシェア別荘は、自分が希望する日に泊まれないことが難点とされるが、「Club Orbit PILINA」は2棟あるため、オーナーの望む日に予約が取りやすいメリットがある。

 

「『旧軽愛宕Club Orbit』の多くのオーナー様も、ホールシェア・リゾートならではのさまざまな利点を生かし、効率的に別荘を所有し、休日ライフを満喫されています」(小野社長)

 

Club Orbit PILINA門構え
Club Orbit PILINA門構え