超低金利が続くなか、「リスク分散のための新たな投資先」として注目されているのが「ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)」です。今回は、「ソーシャルレンディング」の特徴やメリット・デメリットについて、詳しくみていきましょう。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
「ソーシャルレンディング」が注目されているワケ…魅力は「銀行預金よりも高い金利」? (※写真はイメージです/PIXTA)

事業者のHPで「会社情報」もしっかりチェック

事業者自身の会社情報が十分に開示されているかも確認しましょう。設立年数、資本金、業績、上場の有無、経営者の経歴(金融機関出身など)、株主構成(大手上場企業や証券会社など)などを、事業者のHPなどでしっかりチェックしましょう。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ファンドについて十分な情報開示がなされているかも大事な点です。投資先の事業および企業の特徴や、ファンドスキームなどに関し十分に情報開示している事業者は信頼度が高まります。

 

特に利回りの高さを積極的にアピールする半面、ファンドのリスクに関する情報が乏しい事業者には注意が必要です。たとえば、「担保の有無」「返済原資」「返済方式」などの項目は必ずチェックしてください。

 

過去の実績も確認しましょう。新規募集ファンドの情報だけではなく、過去のファンド運営の実績をすべて開示している事業者は信頼性が高まります。開示がない場合は注意が必要です。

 

また、年利10%以上の極端な高利回りのファンドを提供している事業者については慎重な判断が必要です。極端な高利回りを提示しているということは、それだけリスクの高い企業や事業に融資していることになりますから、デフォルトのリスクが高くなります。

 

もちろん、年利10%以上の高利回りでも、融資先の脆弱性やリスクについて十分に説明がなされている場合は、投資家の判断により、リスクをとって投資することも選択肢の1つでしょう。

 

ソーシャルレンディング業界では、これまで業界トップ企業をはじめ多くの運営会社が不祥事により撤退していきました。業界の発展に向けて、「信頼できる事業者」が増えることが求められています。