体が元気なうちに老人ホームに入居するエグゼクティブが急増しています。身体が思うように動かなくなってからでは、理想の「終の棲家」を見つけるのは簡単ではないからです。今回は、安心できる第2の人生を実現させる「早期入居」のメリットについて解説します。※本記事は、2022年9月時点の情報を基に作成しています。

早期入居のメリットとは 

早くから老人ホームに入居すると「老け込んでしまうのではないか」と眉をひそめる人もいるのですが、実際は高齢になって入居するほど新しい生活に馴染むのは大変になります。いきなり生活が変わり、うつ傾向になる人も少なくありません。

 

若いうちであれば、同じような業種、ステイタスを持った人たちと、新たな人間関係をつくり生活を楽しむことが可能です。生活レベルがマッチしていると、人付き合いのストレスは軽減されます。

 

趣味などのコミュニティを持たない人は、仕事を引退したあと孤独になりがちですから、老人ホームのサークル活動に参加してみるのもおすすめです。

 

「高齢者のサークルなんて」と思われるかもしれませんが、高級老人ホームに集まる人たちは趣味も共通する部分が多く、音楽ルームで本格的な楽器演奏を行ったり、アトリエで素晴らしい絵画や彫刻などの作品を制作したりする人もたくさんいます。

 

また、フィットネス、プール、露天風呂、バーなど、リゾートホテルのような設備の充実した老人ホームも増えています。一流ホテルの元シェフのつくる料理が毎食用意される、掃除や洗濯はオプションで頼むことができるなど、自分のしたいことにたっぷり時間を費やせる至極の時間を堪能できるのです。

後悔しない老人ホームの選び方

老人ホームといってもピンキリなのは周知の通りです。安寧な暮らしを求めるのであれば、入居金は3,000万円が最低ボーダーライン。高額なほど「立地」「部屋の広さ」「グレードの高いホスピタリティ」が充実すると考えていいでしょう。

 

エリアに関しては、近年、都心部に高級老人ホームが次々とオープンしています。若いうちに入居するのであれば、いまの人間関係を維持できる、同じエリアで探すのが得策です。

 

終の棲家とはいえ、病気になったときの通院や、介護度が高くなったときにはどうしたらよいのかと質問されることがあります。

 

老人ホームによって異なりますが、そのままの部屋で一生過ごせるところと、「介護棟」と呼ばれる介護に特化した部屋に移り住むことのできる老人ホームがあります。どちらも選択できるホームもありますから、見学に行った際に確認してみてください。

 

通院に関しては病院が隣接しているホームもあります。雨に濡れずに通院できるのは大きなメリットです。隣接していなくても、提携クリニックに送迎してくれるとか、介護士が通院に付き添ってくれるホームは少なくありません。契約前に確認して安心を手に入れておきましょう。

 

若いうちに探すのであれば、最終的な期限を決めたうえで「急がない」ことです。いいところは盛大にアピールしつつ、隠したい部分はきっちりオブラートに包むような営業担当もいます。営業マンの言葉を鵜呑みして後悔することのないよう、できれば第三者の目で精査してもらうのがいいでしょう。

 

私たちのような老人ホームのコンシェルジュであれば、運営会社ごとの特徴も把握していますから、内部事情も含めた具体的なアドバイスができます。

 

金婚式に「老人ホームの入居」をプレゼントした男性がいました。奥様に好きな場所、好きな部屋を選んでもらい、いまは別荘のように利用されています。

 

人生100年時代。引退後の人生を豊かでそして安心できる日々にしてくれる選択肢として、早期に老人ホーム入居を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

Medical LIVES/シャープファイナンス
 

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本記事は、「医療と生きる人々が、生の情報で繋がる」をコンセプトにシャープファイナンス株式会社が運営する医療プラットフォーム『Medical LIVES』のコラムより、一部編集のうえ転載したものです。