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「クレジットカードの利用に上限はあるの?」
「利用限度額に達したらどうなるか知りたい」
「限度額を増やすにはどうすればいい?」
こんな悩みにお応えする記事です。
使い過ぎによる経済的破綻から消費者を守るため、クレジットカードには法律で利用限度額が規定されています。
限度額に達すると次の引き落としまでカードが使えなくなるので、家賃やスマホ代、水道光熱費などをカードで払っている人は滞納にならないよう注意が必要です。
この記事では、利用限度額の仕組みやルール、おすすめの管理方法を詳しく解説します。
限度額を管理しながら安全にカードを使う方法がわかるので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
・利用限度額が存在する理由
・限度額が決まる仕組み
・平均的な利用限度額
・限度額のルールと確認方法
・限度額を上手に管理する方法
・アプリ管理可能でおすすめのカード
・限度額の増減方法
クレジットカードで使える金額には上限がある
クレジットカードで使える金額には上限があります。
これを「利用限度額」といい、次の3つで構成されます。
ショッピング枠 | ・店舗やネットショッピングなどで1回払いで購入できる金額の上限 |
ショッピング残高枠 |
・店舗やネットショッピングなどでリボ払いや分割払いにより複数回に分けて支払える金額の上限 ・割賦(かっぷ)枠とも呼ばれる ・ショッピング枠に含まれるため、分割払いの残高が残っていると1回払いできる上限が少なくなる |
キャッシング枠 |
・現金を借り入れできる金額の上限 ・カード発行時に希望枠を設定するタイプと、クレジットカード会社に自動的に設定されるタイプがある |
あわせて読みたい:クレジットカードにある4つの上限!限度額を超えたときの対策も紹介
利用限度額が存在する理由
利用限度額が設けられているのは消費者保護が目的です。
クレジットカードは後払いのため、どのくらいの金額を使ったのかが見えにくく、無計画に使い過ぎると経済的に破綻する恐れがあります。
そのような消費者トラブルを防ぐため、クレジットカード会社は申込者の「包括支払可能見込額」を算定するよう法律で義務化されました。
包括支払可能見込額とは、クレカ利用者が無理なく1年間のクレジット代金に充てられる金額のことで、単に支払可能見込額とも言うぞ。
包括支払可能見込額の詳細
【割賦販売法 第30条の2 第2項】
利用限度額が決まる仕組み
利用限度額の要素である下記3つの計算方法を見ていきましょう。
・ショッピング枠
・ショッピング残高枠
・キャッシング枠
法律を直接読むと難しいので、イメージしやすいよう具体的な金額を使って説明していきますね。
この計算で出る数値は利用限度額の最高額だ。
利用者の審査状況によって実際の金額は変わってくるぞ。
ショッピング枠
ショッピング枠の限度額は、入会審査の際にカード会社が独自に決定します。
年収や職業、信用情報などをもとに審査され、利用者が余裕をもって支払える金額が上限になります。
【入会審査でチェックされる項目例】
・年収
・職業、勤務先
・ポイント
・雇用形態
・勤続年数
・住宅の状況
・家族構成
・過去の利用状況
・信用情報 など
信用情報とはクレジットカードやローンの申込情報、毎月の支払状況や残高が記録されていて、クレヒス(クレジットヒストリー)とも呼ばれます。
自宅に多額のローンが残っていたり、クレジットの引き落とし不能を起こすと信用情報にとってマイナス評価です。
ショッピング残高枠
ショッピング残高枠も、入会審査の際にカード会社が限度額を設定します。
利用者の「包括支払可能見込額」の90%が上限です。
①包括支払可能見込額=年収-生活維持費-クレジット債務
②ショッピング残高枠(上限)=①×90%
※年収:税金や社会保険料を引く前の「総支給額」
※生活維持費:地域や家族構成によって自動的に決まる
※クレジット債務:カードの年間支払見込額+ローンなどの返済予定額
【例:年収600万円、生活維持費が180万円、クレジット債務が120万円の場合】
①包括支払可能見込額=600万円-180万円-120万円=300万円
②ショッピング残高枠(上限)=300万円×90%=270万円
上記の例の場合、カード会社は270万円を上限としてショッピング残高枠を設定します。
キャッシング枠
キャッシング枠は貸金業法の規定に基づき、年収の3分の1が上限です。
この計算方法は「総量規制」と呼ばれ、他社からの借入も含めて限度額が算定されます。
【キャッシング枠の計算例】
・年収600万円 ・他社からの借入なし |
キャッシング枠=600万円×3分の1=200万円 |
・年収600万円 ・他社から50万円の借入あり |
キャッシング枠=600万円×3分の1-50万円=150万円 |
平均的な利用限度額
利用限度額はカード会社や種類により異なりますが、一般カードで10万円~100万円、ゴールドカードでは50万円~300万円が多いです。
気になる年収と利用限度額の目安は以下の通りです。
年収 | 利用限度額 |
150万円以下 | 10~30万円 |
300万円以下 | 10~30万円 |
400万円以下 | 10~50万円 |
500万円以下 | 50~300万円 |
1,000万円以下 | 100万円~ |
ただし、これらはカード会社やカードの種類、利用者の状況によって変動するため、あくまで目安としてくださいね。
利用限度額の特徴
利用限度額には2つのルールがあります。
・超えたらクレジットカードが使えなくなる
・未払分の引き落としが完了すると元に戻る
次回の引き落としまでカードが使えなくなるので、計画的に買い物をしましょう。
超えたらクレジットカードが使えなくなる
利用限度額を超えると、クレジットカードでの決済ができなくなります。
店舗やネットショッピングで使えなくなるだけでなく、クレジットカード払いを設定している家賃やスマホ料金、水道光熱費も引き落とされません。
支払遅延による違約金や延滞金がかかるケースがあるので、注意しましょう。
短期間に多額の買い物を繰り返したり、普段と異なる使い方をしてると不正利用だと判断されて、利用限度額を超えていないのに一時的に利用停止になるケースがあるよ。
その場合はカード会社に不正利用でない旨を連絡して、利用停止を解除してもらおう。
未払分の引き落としが完了すると元に戻る
利用限度額は前月までの未払分が引き落とされると元に戻ります。
ただしリボ払い・分割払いの未払分が残っていると、その分の利用限度額は減ったままです。
例えば以下のケースでは、利用限度額は20万円までしか戻りません。
・全体の利用限度額=50万円
・1回払い10万円、リボ払い35万円の未払分あり
・今月の引き落とし額=15万円
引き落とし額15万円のうち、リボ払いに充当されるのは15万円-10万円=5万円です。
リボ払い残高は35万円-5万円=30万円。
次回引き落としまでの利用限度額は50万円-30万円=20万円となります。
利用限度額の確認方法
クレジットカードの利用限度額は次の方法で確認できます。
・カード発行時の書面
・月々の利用明細
・ネットやアプリの会員ページ
・コールセンターに問い合わせる
ただしカード会社やカードの種類によって異なるので、詳しくは手持ちのカードごとに調べてみましょう。
利用限度額を上手に管理する方法
利用限度額は各カード会社のアプリで管理するのがおすすめです。
その理由は、利用可能額がスマホですぐに確認できるからです。
特に家賃や水道光熱費などの固定費をクレジットカードで払っている人は、限度額超過で滞納になる恐れがあるので、こまめに利用状況が見れるアプリは便利ですよ。
利用限度額から固定費の支払見込額を引いた残りを店頭やネットショッピングで使えば、固定費が滞納にならずに済みます。
【計算例】
・利用限度額=40万円
・毎月の固定費見込み=15万円
→店頭やネットショッピングで使っても良い金額=40万円-15万円=25万円
アプリで管理可能! おすすめのクレジットカード5選
利用限度額をアプリで確認できるクレジットカードを5つ紹介します。
【アプリで管理できるおすすめのクレジットカード5選】
- 【JCB CARD W】MyJCBアプリ
- 【楽天カード】楽天カードアプリ
- 【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード】セゾンPortal
- 【イオンカード】イオンウォレット(イオンカード公式アプリ)
- 【三井住友カード(NL)】Vpassアプリ
上記のアプリを利用すると利用状況や利用明細をすぐに確認出来たり、カードの紛失や盗難にあってもすぐに連絡できたりするのでとても便利ですよ。
当サイトが還元率や年会費、付帯保険などを徹底比較して選んだので、ぜひ参考にしてください。
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あわせて読みたい:【楽天カードの評判や申し込み方法】8000ポイントGETの可能性あり!
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あわせて読みたい:【三井住友カード(NL)】特徴・デメリットを理解してお得に使おう
利用限度額を引き上げる方法
利用限度額を引き上げる方法を3つ紹介します。
・一時的な増額
・定常的な増額
・自動的な増額
「もっとカードを使いたい」と思った時は検討してみましょう。
一時的な増額
旅行や結婚式など急な出費があって、通常の利用限度額では足りないときに増額する方法だ。
増額したい理由や支払の相手先などをカード会社に説明して、数日審査を待つと増額できます。
ただし増額したい理由が弱かったり、過去の信用情報に問題があると判断された場合は審査が通らない場合があります。
定常的な増額
2つ目は定常的な増額です。
「収入が増えたので利用可能額を増やしたい」「家賃が高い家に引っ越したため月々の利用額を増やしたい」などの場合は、定常的な増額を申請してみて。
改めてクレジットカードの利用状況や信用情報に基づいて審査(数日~1週間)を受けます。
状況によっては希望通りに増額されないケースもあります。
自動的な増額
3つ目はカード会社が自動的に利用限度額を引き上げてくれるケースです。
一般的に利用額や利用期間が長く、滞納がないほど増額される傾向があるわ。
つまり良いクレヒスの人ね。
増額されると書面やメールで通知されるケースが多いですが、何も連絡がないケースもあるため、年に一度くらいは利用限度額を確認してみましょう。
いくつかカード会社に問い合わせたところ、増額の時期や判定基準は非公表でしたが、個人情報をこまめに更新して欲しいとの回答でした。
利用限度額は減額も可能
利用限度額は引き下げも可能です。
不正利用や使い過ぎを防ぐために、クレジットカードの利用を抑える時に活用しましょう。
ネットやアプリ、コールセンターへの電話で手続きできるケースが多いです。
ただし一度減額すると、再度増額する際には審査を受ける必要があるよ。
まとめ クレジットカードは利用限度額を踏まえて計画的に使おう
上記で紹介した「クレジットカードの利用限度額の仕組み」を知っておくと、使い過ぎに注意して家計管理ができます。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
・クレジットカードには利用限度額がある
・上限に達すると次の引き落としまでカードが使えなくなる
・カード会社に連絡すれば上限を増やせる可能性がある
消費者保護の観点から、クレジットカードの利用には法律で制限がかけられています。
収入に見合った利用を心がけ、計画的にカードを利用してくださいね。
下記のクレジットカードはアプリですぐに限度額の確認ができるのでおすすめですよ。
【アプリで管理できるおすすめのクレジットカード5選】
- 【JCB CARD W】MyJCBアプリ
- 【楽天カード】楽天カードアプリ
- 【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス(R)・カード】セゾンPortal
- 【イオンカード】イオンウォレット(イオンカード公式アプリ)
- 【三井住友カード(NL)】Vpassアプリ
最後までお読みいただきありがとうございました。