この記事では、NFTトレカの概要や特徴、購入方法などNFトレカの基礎知識をまとめてご紹介します。アイドルやアーティスト、大企業の参入がありじわじわと注目を集めているジャンルなので、ぜひ参考にしてください。
NFTトレカとは?気になる仕組みや4つの特徴、買い方を詳しく紹介 (※画像はイメージです/PIXTA)

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最近では、デジタルアートなどを通して「NFT」が注目を集めています。NFTとデジタルトレカを組み合わせたものが「NFTトレカ」です。

 

本記事ではNFTの仕組みを中心にNFTトレカの特徴をご紹介します。NFTトレカの実例や具体的な売買の方法も詳しく解説しているので、NFTトレカで利益を上げたい方やNFTトレカをコレクションしたい方はぜひ最後までご覧ください。

1. NFTトレカとは?意味やNFTの仕組みを解説
2. NFTトレカの4つの特徴
2.1. コピーや改ざんが難しいため希少性が高い
2.2. データがすべて記録されるため安心して取引ができる
2.3. カードにアイドルの音声や動画を入れることも可能
2.4. クリプトスペルズ内でも利用できる
3. NFTトレカにはレアな種類も!値段の目安も紹介
3.1. SKEやももクロなどアイドルのカード
3.2. サッカーやバスケットボールなどのプロスポーツ選手のカード
3.3. BABYMETALのようなアーティストのカード
4. NFTトレカの買い方
4.1. コインチェックで口座を開設する
4.2.「Coincheck NFT」で欲しいカードを探す
4.3. 決済を行う
5. NFTトレカは売ることも可能|売却・転売方法は?
5.1. NFTトレカはオークション方式で売ることが可能
5.2. 売りたい場合はマーケットプレイスに出品する
6. NFTトレカはアプリでも楽しめる
6.1. NFTトレカアプリ
6.2. NMB48デジタルギャラリー
6.3. クリスペApp
6.4. magi
7. NFTトレカの課題
7.1. デジタルなので所有感が少ない
7.2. 知名度が低い
7.3. 高額になりにくく一攫千金は狙いにくい
8. NFTトレカの将来は?今後の展望を解説
8.1. 大きな会社の参入で市場が活発になる
8.2. 種類が増えれば需要が高まる可能性も
8.3. 送金コストが解消されると将来性が期待できる
9. まとめ

1. NFTトレカとは?意味やNFTの仕組みを解説

[図表1]NFTトレカとは?

 

「NFTトレカ」とは、NFTの技術を基盤に使用したトレーディングカードのことです。

 

NFTとは、コピー不可能な暗号資産のことを指す「非代替性トークン(Non-Fungible Token)」のことです。この技術を用いてデジタルアートなどと紐づけをすることで、コピーを防ぎ所有者を明確にできます。

 

コピーができないためNFTトレカそのものが唯一無二の価値を持ち、資産となるところが大きな特徴です。最近では、アイドルやアーティストなどもNFTトレカ市場に参入し盛り上がりを見せています。

2. NFTトレカの4つの特徴

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

ここからは、NFTトレカの特徴を見ていきましょう。

 

  1. コピーや改ざんが難しいため希少性が高い
  2. データがすべて記録されるため安心して取引ができる
  3. カードにアイドルの音声や動画を入れることも可能
  4. クリプトスペルズ内でも利用できる

 

2.1. コピーや改ざんが難しいため希少性が高い

NFTトレカは、コピーや改ざんが難しいため希少性が高いです。ブロックチェーン上で作成されるトークンを不正に改ざんしたり、コピーしたりすることは仕組み上できません。

 

印刷物のトレカはホログラムをつけるなどしてカードの偽造防止をしていますが、それでも偽物やコピーは完全にはなくなりません。偽造防止が高度であるほど、コストもかかります。

 

NFTトレカならコンテンツの唯一性と真正性が生まれ、希少価値が高くなります。

 

2.2. データがすべて記録されるため安心して取引ができる

NFTの取引は、すべてブロックチェーン上の帳簿に記録されます。記録にない取引は、一切無効になります。

 

ブロックチェーンは性質上、データ消失やシステムダウンなどのトラブルは起こりにくいです。従来の中央集権型のシステムでは、必ずシステムの中心となる管理者がいました。管理者がダウンするとシステム全体がダウンし、最悪の場合データが消失することもありました。

 

ブロックチェーン上の取引は確実なものであり、NFTの取引は信頼性が高いといえるでしょう。

 

2.3. カードにアイドルの音声や動画を入れることも可能

NFTトレカは、音声や動画などあらゆるデータと紐づけ可能です。

 

SKE48のNFTトレカには動画や音声が内包されており、所持すればメンバーのパフォーマンスやライブでの姿をNFTトレカで確認できます。

 

トレカの価値だけでなく動画や音声などに価値が見出され、価格が高騰することも考えられます。

 

2.4. クリプトスペルズ内でも利用できる

クリプトスペルズとは、NFTの仕組みを使ったデジタルカードゲームです。クリプトスペルズのゲーム内で使用できるカードがNFTトレカとなっています

 

クリプトスペルズでは、ゲームで習得した経験値などの情報をNFTトレカの資産にできます。ゲーム内のマーケットでは、ユーザーどうしでカードのトレードをすることも可能です。

 

NFTトレカの価値は他に真似ができない唯一の情報であるため、ゲーム以外の場所でも売却して稼げる可能性があります。

3. NFTトレカにはレアな種類も!値段の目安も紹介

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

NFTトレカで人気になるカードは、著名人のものに多く見られます。

 

  1. SKEやももクロなどアイドルのカード
  2. サッカーやバスケットボールなどのプロスポーツ選手のカード
  3. BABYMETALのようなアーティストのカード

 

それぞれの特徴と値段の目安(2022年8月時点)を紹介していきます。

 

3.1. SKEやももクロなどアイドルのカード

SKEやももクロなどアイドルのカードは高い人気があります

 

先ほども何度か紹介したSKEのカードは全20種類、5枚ずつ、計100枚のみが限定販売されました。高額なものだと現在1枚0.8ETHで出品されています。

 

ももクロの結成10周年を記念して行われた、コンサートの写真をカードにしたNFTトレカも需要が高いです。「PassMarket」では10枚1パック10,800円で販売され、注目を集めました。

 

3.2. サッカーやバスケットボールなどのプロスポーツ選手のカード

近年ではNFTとスポーツをかけ合わせた「NFTスポーツ」が盛り上がりを見せています。その取組みの一環として、サッカーやバスケなどのプロスポーツ選手の写真をNFTトレカにしたものがあります。

 

なかでも盛り上がりを見せているのが「NBA Top shot」です。NBA Top shotは、NBA選手のファインプレー動画などが含まれています。なかには高額のカードもあり、NBAの高い人気とNFTへの注目度が伺えます。

 

3.3. BABYMETALのようなアーティストのカード

BABYMETALのようなアーティストのカードもニーズがあります。BABYMETALのカードは、アメリカを中心とするNFT取引のブロックチェーン「WAX」で販売されました。

 

BABYMETALのNFTトレカは過去に2回販売されています。第2弾では5枚1パックがUSD$35(約4,763円)、15枚のNFTと限定アナログレコードのセットがUSD$125(約17,011円)でそれぞれリリースされました。

4. NFTトレカの買い方

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

いよいよNFTトレカの具体的な買い方を見ていきましょう。ここではNFTサイト「Coincheck NFT」での買い方を紹介していきます。

 

具体的な手順は以下の3ステップです。

 

  1. コインチェックで口座を開設する
  2. 「Coincheck NFT」で欲しいカードを探す
  3. 決済を行う

 

4.1. コインチェックで口座を開設する

まずは、コインチェックで口座を開設しましょう。口座開設条件は「①居住国が日本 ②20歳以上74歳以下」とさほど厳しくはありません。

 

コインチェックでは

 

  1. アカウント登録
  2. 個人情報の入力
  3. 本人確認書類を提出

 

と3ステップを踏めば簡単に口座が開設できます。

 

なお、保険証や個人番号通知書は本人確認書類には使えません。免許証やパスポートを持っていない場合は、マイナンバーカードを用意しましょう。

 

4.2.「Coincheck NFT」で欲しいカードを探す

作成したアカウントを使い、コインチェックにログインします。サイドバーを開き「Coincheck NFT(β版)」を選べばアクセス可能です。iOSには対応していないので、iPhoneの方はWebブラウザからアクセスしてください。

 

アクセスするとHome画面にNFTが表示されるので、NFTトレカを探します。TokenIDやNFT名での検索もできます。

 

登録されているNFTすべてが表示されるので、購入する場合は必ず「出品中」になっているNFTを選びましょう

 

4.3. 決済を行う

最後に決済を行います。金額はETHやBTCなどで表示されていますが、仮想通貨(暗号通貨)でのみ決済が可能です。仮想通貨はコインチェックで購入できるため、用意しておきましょう。

 

手数料は出品者が負担するので、購入者は不要です。ただし、他のゲームで使いたいなどの理由で別のウォレットにNFTを移す際には、0.02ETHの手数料がかかるので注意が必要です。

 

5. NFTトレカは売ることも可能|売却・転売方法は?

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

NFTトレカの販売方式には、価格を自由に設定する「定額方式」と入札によって価格が決まる「オークション方式」があります。

 

本項ではオークション方式の販売と、NFTを出品する場所「マーケットプレイス」について見ていきましょう。

 

5.1. NFTトレカはオークション方式で売ることが可能

NFTトレカは、定額方式の他にオークション方式で売ることもできます。NFTトレカは出品数が少なく、適正な価格をつけるのが困難です。

 

オークション方式で出品すると、需要がある限り値段が上がり続けるので自動的に適正な価格がつきます。

 

また、オークションでは出品したNFTトレカが思っていたよりも人気があり、想定より高い値段がつくケースもあります。

 

5.2. 売りたい場合はマーケットプレイスに出品する

NFTトレカは「マーケットプレイス」と呼ばれる場所で売買するのが一般的です。マーケットプレイスとは、NFTの売買ができるフリーマーケットのような場所をいいます。

 

NFTマーケットプレイスは国内外に多様なサイトがあります。先ほど紹介した「Coincheck NFT」も国内最大級の規模を誇るNFTマーケットプレイスです。コインチェック株式会社は仮想通貨取引所も運営しているので、取引に使う仮想通貨も購入しやすいです。

6. NFTトレカはアプリでも楽しめる

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

NFTトレカはiPhoneやAndroidなどスマートフォンのアプリでも利用可能です。ここでは有名なNFTトレカに関するアプリを4つ紹介します。

 

  1. NFTトレカアプリ
  2. NMB48デジタルギャラリー
  3. クリスペApp
  4. magi

 

6.1. NFTトレカアプリ

まず紹介するのは、NFTトレカの公式アプリです。

 

NFTトレカアプリにはイーサリアムのウォレット機能も備わっており、トレカ以外のNFTや取引所で買ったイーサリアムを管理することもできます。取引所の口座は持っているけれどウォレットは持っていない方には、おすすめのアプリです。

 

 

6.2. NMB48デジタルギャラリー

「NMB48デジタルギャラリー」は、NMB48のNFTの管理ができるアプリです。

 

アプリにはNFTトレカを閲覧する機能はもちろんのこと、パックでの購入やユーザー間でNFTを売買することもできます。

 

また、コンテンツホルダーであるメンバーたちがNFTマーケットを作り、NFTの作成・販売が可能です。まだリリースされてから日の浅いアプリですが、今後メンバーが直接販売するNFTを買える可能性もあります。

 

 

6.3. クリスペApp

クリスペAppは、先ほど紹介した「クリプトスペルズ」のアプリ版です。クリスペAppも、クリプトスペルズ同様の遊び方ができます。

 

クリスペAppやクリプトスペルズのNFTトレカには5つのレアリティがあり、希少価値の高いNFTトレカを手に入れることが可能です。

 

オリジナルカード作成機能やギルド機能などもあり、多様な楽しみ方ができる点も大きな魅力です。

 

 

6.4. magi

magiは、ユーザーどうしで商品のやり取りができるフリマアプリです。トレカやスニーカーが主な商品ですが、少量ながらNFTトレカの取引もあります。

 

仮想通貨取引の仕組みはないため、決済にはクレカや現金など法定通貨を使用します。

 

  • Google Play(Android):magi
  • App Store(iPhone):magi

7. NFTトレカの課題

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

NFTトレカにはいくつかの課題もあります。NFTトレカの課題は主に以下の3つです。

 

  1. デジタルなので所有感が少ない
  2. 知名度が低い
  3. 高額になりにくく一攫千金は狙いにくい

 

7.1. デジタルなので所有感が少ない

NFTトレカはデジタル資産であり手に触れて確認できないため、所有感が薄くなります。コレクターや愛好家の方たちにとって、実物を飾ったり眺めたりできないのは大きなデメリットです。

 

ソーシャルゲームではキャラクターを集めてSNSで報告したり、ボイスを聞いたりする楽しみ方が一般に浸透しているため、今後NFTトレカも同じように浸透していくでしょう。

 

7.2. 知名度が低い

NFTトレカはまだ知名度が低く、マイナーコンテンツの域を出ていません。NFTトレカに興味がある層は仮想通貨に興味のある人や、NFTトレカを出した有名人の以前からのファンが多いです。

 

それは同時に、伸びしろがあることを意味しています。NFTトレカの認知が広がり取引が活発になれば、NFTトレカ自体の価値はより高くなるでしょう

 

7.3. 高額になりにくく一攫千金は狙いにくい

NFTトレカはNFTアートに比べ高額になりにくく、一攫千金を狙うのは難しいです。トレカは絵画のアートに比べると価値が上昇しにくいので、トレカ特有の問題でしょう。

 

NFTトレカも有名人の人気や使われているゲームのユーザー数など、NFTアートよりも価格を読む材料が多いです

8. NFTトレカの将来は?今後の展望を解説

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

NFTトレカの将来は、明るいといえます。理由は以下の通りです。

 

  1. 大きな会社の参入で市場が活発になる
  2. 種類が増えれば需要が高まる可能性も
  3. 送金コストが解消されると将来性が期待できる

 

8.1. 大きな会社の参入で市場が活発になる

最近は、大手企業のNFTトレカ市場の参入が活発化しています。

 

楽天が手がける「Rakuten NFT」では、「ULTRAMAN」のNFTトレカを発売しました。

 

電通はオルトプラス、アクセルマークと手を組み、アニメなどのNFTトレカを企画・開発するとの情報もあります。大手企業がNFTに注目し市場に参入する流れは、将来的に加速する可能性があります。

 

8.2. 種類が増えれば需要が高まる可能性も

NFTトレカはまだ種類が少なく、ユーザーからの支持が高くありません。

 

しかし、トレカ全体を見てみると人気カードは1枚数十万円、ときに数百万円で取引されています。今後このようなコンテンツがNFTトレカに参入すれば、市場は大きくなる可能性が高いです。

 

近年では、「遊戯王マスターデュエル」や「MTG ARENA」など有名なカードゲームがデジタルカードゲームになっています。これらがNFTとなれば、現実のトレカと同じく活発に取引されるようになるでしょう。

 

8.3. 送金コストが解消されると将来性が期待できる

NFT送金の際にブロックチェーン技術を利用する仮想通貨イーサリアムには、GAS(ガス)代がかかります。これは、イーサリアムの取引記録を行っている「マイナー」たちに支払われるものです。NFTを動かすときにもガス代は当然かかります。

 

近年このガス代の高騰が問題になっており、これを受けイーサリアムはガス代を安くするアップデート「The Merge」を2022年に予定しています。

 

取引コストが下がればより手軽にNFTを利用できるようになり、市場が大きくなる可能性があります

9. まとめ

NFTの仕組みを利用したNFTトレカは、資産性のある新たなデジタルコンテンツです。近年では、アイドルや有名人などがNFTトレカを販売しています。

 

しかし、現状はユーザーが少なく、あまり活発なコンテンツであるとはいえません。今後は有名なカードゲームや大手企業が参入すれば、知名度が上がる可能性があるでしょう。そうすれば、NFTトレカの価値も上昇すると考えられるので、ぜひ注目してみてください。