【2022年版】おすすめの不動産クラウドファンディングサービスを比較

1. 不動産クラウドファンディングの概要

 

不動産投資とクラウドファンディングをかけ合わせたものを、「不動産クラウドファンディング」といいます。自分で選んだ物件に1万円程度の少額から投資することができ、その資金を元に事業者が物件を購入・運営します。そして、不動産物件から得た売却利益や、家賃収入を投資家と事業者で分配するシステムです。

 

投資家は物件の購入・運営に手間を取られないため、従来の不動産投資よりも気軽に始められると注目が集まっています。さらに、「優先劣後方式」を取り入れている会社を選べば、投資家のリスクを減らすこともできます。

2. 不動産クラウドファンディングサイトの比較軸

 

ここでは、以下の項目を軸に、不動産クラウドファンディングサイト各社を比較しました。

 

• 案件情報が定期的に更新されているか
• 優先劣後方式の出資割合は20％以上か
• 物件情報は網羅的であるか
• 運営会社は信頼できるか
• サイトは使いやすいか

 

3. 総合的評価でおすすめできるサイト【2022年版】

 

総合評価が高いサイトと、それぞれの特徴と最新物件を紹介します。

 

3.1. COZUCHI（40件以上）総合評価が高い

 

1口1万円から始められ、事務手数料を支払えば、いつでも途中解約し換金できることがCOZUCHIの特徴です。

 

1999年に創業したLAETOLI株式会社が運営していることもあり、長年の実績から安心して運用を任せられます。さらに、優先劣後方式の出資割合は業界内で比較的高く、想定利回りも期待できます。

 

利率の高さに着目して選ばれる方は、ぜひチェックしておきたい不動産クラウドファンディングです。

 

■ファンド例

出典：COZUCHI「広尾区分店舗Ⅱ　概要・プロジェクト情報」

 

3.2. Jointo α（20件以上）物件情報の量が多い

 

西日本エリアで多くの実績を持つ、穴吹興産株式会社が運営しているJointo α（ジョイントアルファ）。物件情報が詳細に、かつ多数記載されていることが特徴です。

 

さらに、優先劣後方式の出資割合がある程度高いことを考慮すると、手堅い取引が可能であるといえます。

 

■ファンド例

出典：ジョイントアルファ「シティータワー四天王寺夕陽ヶ丘　詳細・物件概要」

 

3.3. FANTAS funding（160件以上）掲載実績が圧倒的

 

FANTAS fundingは、他社を大きく上回る年間平均供給案件数が魅力です。毎月4件以上のペースで案件が更新されているという大きな特徴があります。

 

さまざまな物件に分散して投資できるうえに、優先劣後方式の出資割合を比較的高く設定しているため、リスクを軽減することが可能です。

 

■ファンド例

出典：FANTAS funding「FANTAS repro PJ 第34号　概要・物件／エリア情報」

 

3.4. LIFULL不動産クラウドファンディング（163件）比較に便利

 

LIFULL不動産クラウドファンディングは、不動産クラウドファンディングの比較サイトです。各社の物件情報を確認できるうえに、条件を絞って検索することも可能です。

 

各社の情報を比較でき、投資を決めた会社にのみ出資者登録をすればよいので、比較検討する手間が少なくて済みます。

 

また、「サービス比較」ページでは、平均運用・平均利回り・実績総数・運営企業のまとめが記載されています。全17社の情報を一覧で確認でき、高い利便性を有しています。

4. 次点で見ておくことをおすすめしたい不動産クラウドファンディングサイト

 

次点でチェックしておいていただきたいサイトと、それぞれの特徴、最新物件を紹介します。

 

4.1. CREAL（50件以上）

 

CREALの特徴は、マンションやオフィスだけではなく、こども園・宿泊施設など物件の種類が充実していること。

 

さらに、平均供給案件数が多く、毎月1件以上のペースで更新されています。

 

■ファンド例

出典：CREAL「（仮称）CREAL ロジスティクス綾瀬　概要」「（仮称）CREAL ロジスティクス綾瀬　物件情報」

 

4.2. 大家どっとこむ（40件以上）

 

大家どっとこむは、「誰でも簡単に大家になれる」という意味を込められた、不動産クラウドファンディングです。

 

募集方式が先着順であるにもかかわらず物件数が少ないため、じっくりと選ぶ時間はあまりないというデメリットがあります。しかしながら、少額から始めやすいというメリットもあります。

 

■ファンド例

出典：大家どっとこむ「グローベル横濱大通り公園南」

 

4.3. Rimple（35件以上）

 

Rimpleには、セゾンポイントやハピタスなどのポイントを交換して投資ができるなどの特徴があります。

 

たとえば、3万円を投資金額に費やす場合、セゾンポイント5,000ポイント分を「リアルエステートコイン」22,500コイン分に交換し、不足分として現金7,500円を加えることで投資ができます。

 

Rimpleではこのように、他社のポイントサービスをリアルエステートコインに交換して使用できる独自性のあるサービスを展開しています。

 

また、1口1万円からの投資が可能です。毎月1、2件のペースで案件が更新されており、さまざまな物件を比較しながら投資を始められます。

 

■ファンド例

出典：Rimple「Rimple's selection ＃35」

 

4.4. TECROWD（30件以上）

 

TECRA株式会社が2021年4月に開始した不動産クラウドファンディングが、TECROWD（テクラウド）です。

 

投資額は1口10万円からに設定されています。日本国内だけではなく、経済発展が著しい新興国の物件に投資が可能です。そのため、海外の物件情報では、新興国の経済状況や周辺国との位置関係といった情報が記載されています。

 

■ファンド例

出典：TECROWD「Three City Towers 物件情報」

 

5. たまに見ておくことをおすすめしたい不動産クラウドファンディング

 

たまにチェックしておきたい不動産クラウドファンディングサイトと、それぞれの特徴・最新物件を紹介します。

 

5.1. RESONYクラウドファンディング（25件以上）

 

RESONYクラウドファンディングでは、主に首都圏エリアの物件を多く取り扱っています。そのため、需要が安定している優良物件の提供が多く、少ないリスクで取引できる傾向にあります。

 

運用期間は3ヵ月程度と、短いことが特徴です。

 

■ファンド例

出典：RESONYクラウドファンディング「RENOSY キャピタル重視型 第26号ファンド」

 

5.2. PARTNERS Funding（22件以上）

 

PARTNERS Fundingの年間の平均供給案件数は、他社と比較してやや少なめです。

 

しかし、1口1万円から投資でき、想定利回りが8.0％〜10.0％であるため、高いリターンが見込めます。劣後の出資割合は30％です。

 

■ファンド例

出典：PARTNERS Funding「22PFV22／Ánthi kerasiás」

 

5.3. ASSECLI（20件以上）

 

ASSECLI（アセクリ）には、物件情報量が充実しているという特徴があり、会員登録すれば詳細な情報が閲覧可能です。物件の住所や築年数、間取り図などの基本情報はもちろん、利回りについての情報が記載されています。

 

さらに、最寄り駅の乗降者人数や人口推移といった、他社ではあまり掲載されない詳細なデータも閲覧可能です。

 

■ファンド例

出典：ASSECLI「板橋区上板橋＃4 ファンド」

 

5.4. ONIGIRI Funding（5件以上）

 

ONIGIRI Funding（おにぎりファンディング）の名前には、「小さな米粒も集まればおにぎりになり、さらに集まれば俵にもなる」という意味が込められています。

 

不動産投資を少額から始めても、おにぎりのように最後は美味しくリターンが得られるようにと始まりました。想定利回りは平均8.0％と、比較的高く設定されているのが特徴です。

 

■ファンド例

出典：ONIGIRI Funding「エクセルハイムⅢ」

 

5.5. TASUKI FUNDS（2件以上）

 

株式会社タスキが運営するTASUKI FUNDSは、保育園やホテル、共同住宅の開発事業を行っているため、取り扱い物件はその事業に関連したものが多いです。

 

保育園の運用に投資することで、資産運用だけでなく社会貢献を1口10万円から実現することができます。

 

■ファンド例

出典：TASUKI「タスキSmart落合（仮称）」

 

6. その他の特徴的な不動産クラウドファンディングサイト

 

不動産クラウドファンディングの枠から外れていますが、特徴的なサイトを紹介します。

 

6.1. ハロー！RENOVATION（24件以上）

 

ハロー！RENOVATIONは、「持続可能で豊かなまちづくり」を目指して始まった、不動産クラウドファンディング。全国各地で増えている空き家や遊休不動産に投資を募り、物件をリノベーションして、再活用する目的があります。

 

出資者は社会貢献ができ、投資のリターンを得られる新しいサービスです。1口5万円からの投資で、運用期間が長期であるという特徴があります。

 

■ファンド例

出典：ハロー！RENOVATION「尼崎マンション再生ファンド　物件情報」「尼崎マンション再生ファンド　ファンド情報」

 

6.2. TSON FUNDING（22件以上）

 

TSON FUNDINGは、独自開発の不動産AIによる物件選びで、堅実で高利回りの物件を提供しています。短期運用の「キャピタル型物件」と、中期運用の「インカム重視型物件」の投資方法があり、出資者が自由に選択できます。

 

さらに、「インカム重視型物件」にはTSON FUNDINGと共に出資し、運用する小口共同出資不動産投資の形態もあります。この形態では1棟の賃貸住宅を1口50万円から投資でき、1〜3年運用します。この場合、利回りは6.7％と想定されています。

 

■ファンド例

出典：TSON FUNDING「SMART FUND24号　SONAE江南布袋駅」

 

6.3. OwnersBook（240件以上）

 

OwnersBookは、2014年に国内で初めて誕生した不動産クラウドファンディングで、歴史が長く取引実績も数多くあり、累計募集額も業界内トップクラスです。そのため、取扱物件数の多さと種類数を誇っています。

 

また、「ソーシャルレンディング」を導入しています。これは別名「貸付型投資」とも呼ばれ、借入をしたい企業に対し不動産を担保に融資することを指します。

 

■ファンド例

出典：OwnersBook「オフィス素地（本物件）を担保とする「シニアローン」への投資」

 

7. まとめ

 

この記事では、不動産投資の一種である「不動産クラウドファンディング」を紹介しました。

 

不動産投資について「難しい」「リスクが高そう」と感じていた方も、不動産クラウドファンディングを利用すれば、1口1万円の少額から不動産投資を始められます。

 

本記事で紹介したサイト内で気になる物件があれば、まずは少額から気軽に始めてみましょう。