超低金利の今、ただ預金するだけではほとんど資産は増えません。今回は、資産形成の方法として「外貨預金」と「財形貯蓄」について見ていきます。※本記事は、『明日からお金を増やす方法大事典』(西東社)より抜粋・再編集したものです。
浪費癖があっても「貯金できる人」と「貯金できない人」の差 (写真はイメージです/PIXTA)

財形貯蓄に挑戦すればほったらかしでもお金が貯まる?

ほったらかしにしていてもお金が貯まる。「財形貯蓄」は、そんな貯蓄制度です。給与天引きで、勤めている会社と提携している金融機関に、会社を通して貯蓄するわけです。

 

目的によって財形貯蓄は、「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」という3種類に分けられます。

 

一般財形貯蓄の使用目的は自由です。開始から1年経つと自由に引き出せますが、利子に対して約20%課税されます。財形住宅貯蓄は住宅の購入・建設・リフォームのためのもの、財形年金貯蓄は老後の資金作りのためのものです。このふたつは、満55歳未満の勤労者が利用できて、元本550万円までは利子に税金がかかりません。

 

財形貯蓄について知っておくべきポイント[図表3]

 

・給与天引きで会社を通して銀行に貯金する

・目的によって3種類にわけられる

・設定した金額まで貯まったら引き出せる

 

[図表3]財形貯蓄の特徴
[図表3]財形貯蓄の特徴

住宅ローン融資が受けられる

前述したとおり、住宅財形と年金財形は、その目的のための利用であれば元金550万円までの利子は非課税というメリットがあります。

 

また、財形貯蓄をしていれば、住宅購入の際に融資を利用できるというメリットもあります。財形貯蓄を1年以上行っていて、残高が50万円以上あれば、その10倍まで融資が受けられるのです。

 

その上限は4000万円で、住宅購入金額の80%の額まで借りられます。住宅購入のための頭金を貯めながら、比較的低金利で融資を受けることができるというしくみになっています。住宅購入を考えているなら、ぜひ検討してみてください。

 

財形貯蓄の3種類に共通するメリットは、給与天引きなので、意識しなくても貯蓄が増えていくという点にあります。「お金の管理が苦手」「貯金したくても、ついつい使ってしまう」という人は、財形貯蓄を活用しましょう。

 

[図表4]解約が面倒な点もメリット?
[図表4]解約が面倒な点もメリット?

財形貯蓄をする前に知っておきたい3つの落とし穴

財形貯蓄のデメリットとしては、そもそも金利が低いということが挙げられます。その金利で目的に合った金額が貯められるかどうか、きちんと試算する必要があります。

 

通常の銀行預金のように簡単にお金を出し入れできないことも理解しておきましょう。お金が必要になって財形貯蓄を解約しようとしても、通常より手間がかかります。

 

また、そもそも勤め先が財形貯蓄制度を導入してないと利用できないという注意点もあります。

 

財形貯蓄の5大メリット

 

1.給与天引きなので意識せずにお金が貯まる

2.住宅購入など目的に合わせた貯蓄ができる

3.条件を満たせば住宅購入の際に融資が利用できる

4.年金財形は公的年金が不安な人を助けてくれる

5.住宅財形と年金財形は税金の優遇がある

 

 

大竹 のり子

株式会社エフピーウーマン

代表取締役

 

簡単に、だれでも、今からできるあらゆるお金の増やし方を紹介
詳細はコチラ>>