超低金利の今、ただ預金するだけではほとんど資産は増えません。今回は、資産形成の方法として「外貨預金」と「財形貯蓄」について見ていきます。※本記事は、『明日からお金を増やす方法大事典』(西東社)より抜粋・再編集したものです。
浪費癖があっても「貯金できる人」と「貯金できない人」の差 (写真はイメージです/PIXTA)

金利が高い外貨預金を有効的に活用しよう!

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日本円で預金しても、低金利だから金利があまりつかない……。そう悩んでいる方に選択肢のひとつとしておすすめしたいのが、外貨預金です。

 

外貨預金とは、ドルやユーロなど海外の通貨で預金することです。一般的に外貨のほうが日本円より金利が高い傾向があるので、預金の利息も増えます。

 

日本円での預金と同じように、外貨預金でも普通預金と定期預金があります。普通預金には「いつでも引き出せる」「年利〇%と金利が決まっている」といった特徴があります。定期預金には「満期まで引き出せない」「預け入れる期間に応じた金利が決まっている」といった特徴があります。

 

外貨預金について知っておくべきポイント[図表1]

 

・海外の通貨で銀行預金をする

・日本円よりも金利が高い傾向がある

・普通預金と定期預金がある

 

[図表1]外貨預金の特徴
[図表1]外貨預金の特徴

為替レートの変動によって円ベースの総額が変化する

外貨預金の特徴として、「為替レートの変動によって、円ベースでの総額が変化する」というものもあります。

 

たとえば、1ドル=100円のときにドルの外貨預金を始めたとします。その後、1ドル=90円の円高になってドルの価値が下がったときは、外貨預金の額が同じでも預金を円に払い戻したときの額は下がってしまいます。

 

逆に1ドル=110円の円安になってドルの価値が上がったときには、外貨預金の額が同じでも、円に払い戻したときには外貨預金の価値は上昇しているのです。

 

このように、為替レートの影響で預金の額が減るかもしれないというリスクもありますが、同時に預金が増える可能性があります。為替レートの変動で得られる利益のことを「為替差益」と呼びます。これも外貨預金のメリットのひとつです。

 

[図表2]積み立てで相場の影響を抑える
[図表2]積み立てで相場の影響を抑える

外貨預金の注意点…銀行が破綻した場合「元本は一切保証されない」

円での預金の場合、万が一、銀行が破綻しても1000万円までの元本とその利息は保護される制度があります。

 

ですが、外貨預金の場合、この預金保護は適用されません。外貨預金をする場合は、こうしたリスクがあることを把握してください。

 

また、外貨預金のリスクとして元本割れがあります。為替相場の変動や為替手数料によって、預入時よりも払戻時の金額が円貨ベースで少なくなってしまう可能性があるのです。そうならないように注意しましょう。

 

外貨預金の5大メリット

 

1.日本円での預金より金利が高い

2.為替レートの差でも利益が得られる

3.為替レートを小まめにチェックすることで世界経済の動きがつかめる

4.円と外貨の預金を複数持てば、リスクを分散できる

5.海外旅行の際、外貨預金の外貨をそのまま使えることも