女性のためのお金の総合クリニック「エフピーウーマン」を設立したファイナンシャルプランナーである大竹のり子氏監修の書籍『明日からお金を増やす方法大事典』(西東社)より一部を抜粋・編集し、自分の生活や目的に合った銀行預金の種類と、銀行を賢く利用するための方法を紹介します。
銀行口座の使い方でわかる!…貯蓄で「得する人」と「そうでない人」 (写真はイメージです/PIXTA)

銀行では自分の生活や貯蓄に合わせて預金の種類を選ぶ

銀行預金について知っておくべきポイント[図表1]

 

・普通預金、定期預金以外にもさまざまな預金がある

・特徴が違うので目的によって使い分ける

・銀行預金は預金保険制度で保護される

 

[図表1]銀行預金の特徴

[図表1]銀行預金の特徴

 

ほとんどの人が給与振込や公共料金の引き落とし、または銀行口座を使って将来のために預金していることでしょう。そんな銀行にはさまざまな種類の預金があります。

 

普段のお財布代わりに使えるのが「普通預金」です。いつでも出し入れができて便利ですが、変動金利で金利は低めです。

 

普通預金に対して金利が高めなのが、「定期預金」です。金利は固定型と変動型の2種類があります。預入期間の満期日まで基本的にお金を引き出すことができません。

 

普通預金や定期預金などをセットにしたのが「総合口座」です[図表2]。急にお金が必要になった際に総合口座の定期預金を担保に、当座貸付という自動融資サービスもあります。

 

[図表2]総合口座は普通と定期のいいとこ取り
[図表2]総合口座は普通と定期のいいとこ取り

残高が多いほどお得度がアップ!「貯蓄預金」とは?

預金の中には「貯蓄預金」という種類もあります。その名前のとおり、貯蓄が目的のものです。貯蓄預金とは基準の金額以上の残高があると金利が普通預金より高くなります。

 

多くの銀行では10万円以上の残高で金利が上がります。また、残高が増えると金利は段階的に上がっていくようになっています。

 

この残高に応じて上昇する金利のシステムが、貯蓄預金のメリットです。逆に言うと、基準以下の残高だと金利は普通預金と同じになります。

 

定期預金と違って、お金の出し入れが自由というメリットもあります。ただし、公共料金の自動支払いや給与などの自動受取りはできないので、普通預金のように日常的に使うのは難しそうです。

 

銀行によっては、普通預金の中から一定の金額(または所定の方法で算出した金額)を自動的に貯蓄預金に移すスイングサービスを行っているところもあるので、こうしたサービスで貯蓄することも可能です。

 

銀行預金の5大メリット

 

1.普通預金は日常のお財布のように使える

2.定期預金は基本的に満期まで引き出せないがその分金利が高い

3.万が一、金融機関が破綻しても1000万円までは保証される

4.普通預金であれば、銀行やコンビニなどで24時間引き出せる

5.貯蓄預金は残高が基準以上だと金利が高くなる

保証は1金融機関につき1000万円?銀行預金の注意点

銀行も企業なので、最悪の場合、経営破綻することもあります。そのときに預けたお金を保護してくれる制度が、「預金保険制度」です。

 

この制度は、万が一の場合に原則として元本1000万円とその利息を上限に預金を保護する制度で、預金保険制度に加入している金融機関なら、お金を預けた時点で保障されます。

 

日本国内に本店がある銀行であれば、この保険制度の対象になりますが、国内銀行の海外支店や外国銀行の日本支店は対象になりません。

 

 

大竹 のり子

株式会社エフピーウーマン

代表取締役

 

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