リモートワークの広がりをきっかけに、50〜60代の富裕層のみならず、30〜40代の現役世代からも注目されている軽井沢。自然豊かな環境でのびのびと暮らしたい、心の余裕を持って仕事や子育てを楽しみたい……そんな願いを現実のものとした、新しい世代の軽井沢ライフについて、株式会社西武プロパティーズ販売事業部の会沢昌之氏と、同社同事業部軽井沢駅前別荘販売センターの藤原健太郎氏とともに見ていこう。

家族4人「理想的な子育て環境」を求めて

CASE1 2人の子供は未就学児の4人家族…夫は週1で東京の会社に出社

 

もともと自然豊かな環境で子供たちをのびのび育てたいという希望があった、Aさん夫婦。コロナ禍で幼稚園が休園、公園での外遊びも自粛せざるを得なくなり、子育ては閉塞感に満ちた辛いものになったという。

 

また、都心にあるAさんの会社もリモートワークが推奨となったが、限られたスペースしかない都内のマンションで、仕事に集中できる部屋を確保するのは困難だったとか。コワーキングスペースも使ってみたが、人口が密集している東京では、そこにたどり着くまでの間にどうしても密になってしまう……いつ終わるとも知れないコロナ禍の生活に限界を感じ、Aさん夫婦は思いきって前から温めていた軽井沢への移住計画を実行に移した。

 

今では、東京への出勤は週に1度程度。それも7時台の新幹線に乗れば定時である9時前に出社できる。終電は22時台まであり、行きも帰りも座れるので、通勤ストレスはまったくない。

 

出社日以外は軽井沢の別荘でリモートワーク。別荘を設計する際、落ち着いて仕事ができる書斎をつくり、設備の面でも1年を通して快適に暮らせる仕様を心がけたという。とにかく敷地が広いので、近隣の迷惑を気にすることなく、思いっきり子供を外で遊ばせられるのがうれしいとAさん夫婦。天気のいい日には地元で人気のスーパーまで新鮮な地元の食材を買い出しに行き、BBQを楽しんでいるとか。

 

Aさんの奥さんは最初、初めての土地に溶け込めるか心配していたが、SNSなどを通じてすぐに同じ子育て世代の気の合う友人が見つかった。『軽井沢・プリンスショッピングプラザ』を筆頭におしゃれな店や有名カフェには事欠かず、東京と同じように買い物やカルチャーを楽しむことができる。子供が小学校に上がるタイミングで東京に戻ることも検討しているが、話題の幼小中一貫校が開校したこともあり、できればずっと軽井沢で暮らしたいと考えているという。

 

会沢「軽井沢では別荘建築に関する特別規制を設けており、たとえば1区画の敷地面積は1,000m2(300坪)以上、建物は道路から5m、隣地から3m以上を保つなど細かな規則があります。これだけ広々としていると密になろうとしてもなりようがなく、感染リスクもぐっと減らすことができます」

 

藤原「2020年、革新的な教育方針で知られる幼小中一貫校が開校し、大きな注目を集めています。この学校を目的に移住してくるファミリーもいるほどで、軽井沢全体の教育環境を底上げするのではないかと期待されています」

 

会沢「有名ブランドのアウトレット、インテリア雑貨、アウトドアなど多彩なショップを揃えた『軽井沢・プリンスショッピングプラザ』は軽井沢のランドマークです。こちらも西武グループが手がけており、軽井沢での生き生きとした暮らしをサポートしています」

 

専用のゲートバーを設置し、24時間体制で入退場をチェックする「あさまテラス」。堅固なセキュリティも魅力
これまでの別荘地とは一線を画すハイクオリティな別荘地をコンセプトに開発を行った「あさまテラス」

 

中古別荘を購入…気ままにDIYでセルフリノベ

CASE2 DIYが共通の趣味のDINKS夫婦が、格安別荘をセルフリノベーション

 

もうじき50代に差しかかる、子供のいないBさん夫婦。もともとアウトドアレジャーやDIYなどが共通の趣味で、リモートワークの増加を機に憧れの高原暮らしを検討し始めた。

 

しかし二人とも東京育ちのため、どこか都会的なニュアンスがあり、文化を感じさせる土地が合っていると考え、軽井沢を選択。実際に物件を探してみると、お目当ての中古物件は予想以上にリーズナブルで、うれしい驚きだったとか。なかでも気に入った趣のある一軒家に決め、趣味のDIYを生かしてセルフリノベーションをスタート。

 

ウッドデッキを作ったり、部屋をシアタールームに改装したりと、コツコツと自分たち好みに進化させた。東京で住んでいた賃貸マンションよりもずっと愛着が持てる、オンリーワンの住まいとなった。

 

過ごしやすい気候も大きな魅力。毎年のように記録的な猛暑となる東京では、年齢を重ねるにつれ体が辛くなる一方だったが、軽井沢の澄んだ空気の中で体を動かしていると、体と心がどんどん元気になっていくのを感じた。冬はスキーやスノボなどのアウトドアスポーツに興じ、夜は薪ストーブを囲んでゆらめく炎に癒される日々だという。

 

藤原「中古物件は1,000万〜3,000万円台の買いやすい価格帯が多く、隠れた人気となっています。築年数が経過した物件が多いですが、さまざまなテイストが揃う物件のなかから好みのものを購入し、さらに住みやすくリノベーションする方も増えていますね」

 

会沢「軽井沢は標高約1,000~1,200mの高原地帯にあります。古くから避暑地・保養地として愛されてきただけあって、夏場の涼しさはお墨つき。都心部の堪えがたい猛暑を避けて快適に過ごすことができます」

 

 千ヶ滝別荘地東区。1区画は150坪ほどだが、その分価格が安価で使い勝手がいいという点が人気

千ヶ滝別荘地東区。1区画は150坪ほどだが、その分価格が安価で使い勝手がいいという点が人気

 

ワーキングプレイスを駆使してノマド的に仕事をこなす

CASE3 30代独身のITベンチャー役員…仕事の拠点を「軽井沢」に

 

もともとネットワーク環境さえあればOKのワークスタイルだったが、最近は軽井沢が気に入り、ワーケーション生活を満喫しているCさん。特に気に入ったのは、ここ5年ほどの間に、使いやすいワーキングプレイスが飛躍的に増えたこと。眺めのいいオープンテラスでオンライン会議をしていると、画面越しの相手に羨ましがられることもしばしば。

 

また、そういう場所には同じようにノマドな同業者やクリエイティブな職種の人が多く集まるので、仕事や住まいについて情報交換できるのも魅力だという。リゾート感のある開放的な雰囲気のせいか、不思議と東京にいるときよりもフレンドリーに人に接することができるのだとか。

 

ワーケーションの醍醐味は、仕事を終えた瞬間にバケーションを楽しめること。軽井沢ならスキーも温泉もゴルフ場もすべて町の中にある。クオリティの高いレストランやカルチャー発信地となっているカフェや美術館なども多く、有名なコンサートホールもあり、東京と変わらない文化的なライフスタイルをキープできるのも、軽井沢を選んだ理由の一つだそうだ。

 

千ヶ滝別荘地新からまつの森
千ヶ滝別荘地新からまつの森

 

藤原「軽井沢に住んでいる方の多くは、東京ルーツの移住組です。新幹線で1時間程度という距離もあり、東京で培った人的ネットワークをそのまま活用できると好評です。また100年の歴史の中で地元の人との繋がりも強固ですが、排他的な雰囲気はほとんどありません。他からやってくる方が入りやすいのも軽井沢の特徴です」

 

会沢「豊かな自然を満喫しつつ、文化的な生活が送れるインフラが整っています。しかも東京ほど混雑しないので、何をするにも密にならずに楽しむことができます。軽井沢を拠点に近隣のリゾート地を訪れるのも容易です」

 

四季美しい軽井沢

 

取材・文/立本美弥子 撮影/上條伸彦(人物)
※本インタビューは、2021年3月16日に収録したものです。
※2022年4月1日付で、株式会社西武プロパティーズは、株式会社西武リアルティソリューションズへ商号を変更しました。

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