日本を代表する古都・京都。観光地としては別格であり、日本人の中にも「自宅とは別に京都に拠点を構え、豊かな時間を過ごしたい」と考える人は少なくない。本連載では、世界文化遺産、京都・下鴨神社の敷地に建つ高級レジデンス『J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜』のプロジェクトに携わったJR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部の岡本真氏と小牧哉子氏に、京都にセカンドハウスを構える価値について伺った。

京都に「セカンドハウス」を持つ、国内外の富裕層

JR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部 岡本真氏
JR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部 岡本真氏

「これまでに担当した物件一つひとつに思い入れはありますが『J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜』に関しては、『ほかの場所では得難い立地条件』が何よりも特別であり、強みだと考えています」と話すのは、JR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部の岡本真氏。すでに購入している方の主な年齢層は50代~90代までと比較的高く、会社経営者が多いという。

 

 

「ご購入者の方々の雰囲気含め、全体的に落ち着いた環境と言えるでしょう。現在は関東にお住まいで、本物件をセカンドハウスとして活用されている方も多いですね。『リタイア後には、ここを生活の拠点としたい』というご意見も、よく伺います」(岡本氏)

 

京都は古くから国内の富裕層を中心に、「別荘地」として支持されてきた。その魅力はなんといっても、世界が認める観光地としてのブランド。「世界で最も影響力がある」とされるアメリカの大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」の「人気観光都市ランキング」で、京都は2018年、2019年と2年連続で世界一に輝いている。

 

京都はまとまった土地が出にくく、景観保全の高さ規制でマンションの供給が限られている。そのため富裕層を満足させるような物件が出にくく、プレミアム感をさらに助長させている。

 

さらに昨今の訪日外国人の増加で京都の魅力はさらに海外に知れ渡ることになり、それにより「別荘地としての京都」にも注目が集まるようになった。一方で東京に比べて価格が比較的に安いこともあり、いまや海外富裕層は、ハワイに別荘を構えるのと同じ感覚で、京都の高級レジデンスを購入している。

 

これまで京都では「田の字地区」と呼ばれるエリア(北は御池通、南は五条通、東は堀川通、西は河原町通に囲まれた地域)を中心にインバウンドニーズが高まり、海外富裕層からも注目されてきた。賑わい高まる一方で、市中から近くにありながら、静かで落ち着いた雰囲気に包まれる下鴨地区は、京都本来の良さを求める層から支持されている。そんな場所に、『J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜』は誕生した。

 

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厳しい景観条例をクリアするための数々の配慮

JR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部 小牧哉子氏
JR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部 小牧哉子氏

『J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜』の立地する下鴨神社(賀茂御祖神社)は世界文化遺産に選定され、寺社の数が2,000を超える京都においても有数の存在。その創始は太古の昔に遡り、『枕草子』や『源氏物語』の中にも記述が見られるほど、由緒が正しい。

 

 

また賑わう京都市内にありながら、縄文時代から続く原生林『糺の森(ただすのもり)』に囲まれ、広大な敷地(約3万6,000坪/東京ドームの約3倍)を維持し続けているという環境も、特別だ。京都三大祭りのひとつ『葵祭』が開催されることもあり、同地に根付く歴史の息吹を感じるには、最適の場所と言えるだろう。同物件はその本殿へと続く、表参道に位置している。

 

唯一無二のロケーションを誇る『J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜』だが、その建築にあたっては、独自の配慮が求められたようだ。その苦労をJR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部の小牧哉子氏が教えてくれた。

 

「下鴨神社の周辺は『特別修景地域』にあたり、美観に関して厳しい規制が設けられています。周囲の景観を損なわないように、建造物の高さ制限が設けられているだけでなく、『日本瓦ぶきの和風外観』であることが求められており、壁や瓦の色にも細心の注意を払わなくてはなりません」(小牧氏)

 

また同物件には、神社の神官たちの屋敷である『社家』の様式を意識した意匠が施されている。「小川に架かる橋を渡り、その先の門をくぐると瓦屋根の屋敷が控えている」といったイメージだ。その外観は観光客の撮影対象として有名になるほど、周囲の景観に溶け込んでいる。

 

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「歴史」と「地域」に寄り添う、高級レジデンス

『J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜』は、リリース後に各方面から大きな注目を集めている。

 

「2018年には、グッドデザイン賞を受賞しました。またフランスのカンヌで行われている国際的な不動産の見本市『MIPIM』においては世界で4作品のファイナリストに選出されたほか、「MIPIM Asia」では金賞を受賞しています。いずれも建造物そのものだけでなく、景観を壊さず、建設が神社と地域の関係性の再構築に寄与したことなど、単なるマンション建設ではない点を評価していただいたものと、受け止めています」(小牧氏)

 

近年の日本では、存続が危ぶまれる寺社の数が増加中だ。氏子や企業からの寄付が減少しており、参拝者からの賽銭やお守りなどの授与品を頼りにやりくりを考えなければならないからである。世界遺産に認定された下鴨神社も例外ではなく、21年に1度の『式年遷宮』に向け、多額の費用が必要となる事情を抱えていた。

 

敷地活用にあたっては、他業種の提案もあったようだが、最終的にJR西日本不動産開発株式会社住宅事業本部が提案した、定期借地権付分譲マンションのプランが採用されている。

 

「私どもが地域に密着した会社であることを、評価していただいたのではないかと思います。本物件には50年間の定期借地という条件があるため、契約期間終了までのお付き合いが求められます。また分譲マンションであれば、賃貸マンションやホテルなどと比べて入居者の出入りが限られる。新しい氏子関係が築きやすいというメリットを、考慮していただけたのではないかと考えています」(小牧氏)

 

同物件には3年間の転売禁止特約が設けられているほか、入居後は「下鴨神社崇敬会」に、終身会員として入会することになる。こちらも他の物件にはない特徴だが、入居希望者の反応はどうなのだろうか。

 

「抵抗感を示す方はほとんどおらず、むしろ光栄な機会と捉えてくださる方が多いですね。それも京都の地に深く根付いた、下鴨神社の御神徳ではないでしょうか。崇敬会に入会していただくことで、葵祭などの行事に際して、参加・招待を受けられるなど、特典も多いんです』(岡本氏)

 

京都を代表する神社に居を構えることで、その神聖な空気と歴史ある伝統行事が日常になる。第2回ではその魅力を、より深く検証していこう。

 

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取材・文/西本不律 撮影(人物)/杉能信介
※本インタビューは、2019年10月4日に収録したものです。

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