近視は病気です

窪田 良
出版社名
東洋経済新報社
発行年月
2024年5月
「視力1.0未満の子どもの割合が過去最高に」――。
2023年秋、ショッキングなニュースが報じられました。文科省による調査の結果、裸眼視力が1.0に満たない子どもの割合が小学生で約38%、中学生で約61%、高校生では約71%となったというのです。

実は、WHOは2050年には世界人口の約半分が近視になると予測し、警鐘を鳴らしています。そして今、「近視は治療が必要な『病気』である」という認識が、世界的に高まってきています。

もし、あなたが「近視はメガネをかければいいので気にしなくていい」と思っているとしたら、それは間違いです。近視は、将来的に失明につながりかねない病気を引き起こすリスクを増やすことがわかっています。一方で、毎日数時間、外で遠くを見ているだけで近視が予防できるといったことも明らかになってきています。

日本では目薬や、目のサプリがたくさん売られている一方で、「視力が回復するメソッド」といった怪しげな話も出回っています。目に関するリテラシーを上げることが、今まさに必要です。

本書では、眼科医であり研究者である著者が、目について「役立つ」「世界基準の」情報をお伝えします。

この書籍の著者

窪田 良

医師・医学博士
1966年生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米シアトルのワシントン大学助教授に就任。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。米国企業として初の東証マザーズ上場を果たす。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。独自の視覚サイクルモジュレーション技術に基づく「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅・遠隔医療分野では、NASAと共同で、超小型OCTなどクラウドを使った在宅医療モニタリングデバイスやウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。

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