投資家のニーズから登場 ヘッジファンド・インデックスとは?

前回は、ヘッジファンドの具体的な戦略について解説しました。今回は、投資家のニーズから開発された「ヘッジファンド・インデックス」について見ていきます。

ヘッジファンド指数の提供会社が独自に開発

ヘッジファンド・インデックスは、年金や機関投資家などが行うヘッジファンド投資のインデックス運用のニーズに応えるため、ヘッジファンド指数の提供会社が独自に開発した指数です。

 

ヘッジファンドの代表的な指数としては、以下のものがあります。

 

①HFR(ヘッジファンド・リサーチ)社のHFRX Global Hedge Fund Index

 

HFR 社は、1993年に設立された米国最大手のヘッジファンド調査会社で、2003年3月末から指数を公表しています。

 

②ダウ・ジョーンズ・インデックス社とクレディ・スイスのダウ・ジョーンズ・クレディ・スイス・ヘッジファンド・インデックス

 

2010年6月にダウ・ジョーンズ・インデックス社とクレディ・スイスがヘッジファンド指数で提携し「CSFB/Tremont・ヘッジファンド・インデックス」を「ダウ・ジョーンズ・クレディ・スイス・ヘッジファンド・インデックス」に名称変更しました。 

 

③モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社のMSCI Hedge Fund Indices(MSCIヘッジファンド指数)

 

これらの指数は、各会社が独自のデータベースと作成ルールを基に算出するので、参照するヘッジファンド指数や期間によっては結果が変わってきます。

 

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ヘッジファンド・インデックス活用の注意点

また、ヘッジファンド・インデックスの注意点として、以下のようなことがあります。

 

①生存者バイアス


成績が悪く清算したファンドや実績が悪く申告しないファンドなどの実績がデータに含まれないことで生じるバイアス。


②選択バイアス


実績の良好なファンドを選択し、有利な期間の実績情報をインデックスに登録することにより生じるバイアス。

 

結果として、ヘッジファンド・インデックスの実績は、存在している全てのヘッジファンドの平均的な実績よりも高くなる可能性があります。ヘッジファンドの市況などを解説する際に、ヘッジファンド指数が参考にされることがありますが、ヘッジファンド市況全体を網羅していないことも理解しておきましょう。

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。投資を促したり、筆者が所属する「幻冬舎アセットマネジメント」に勧誘することを目的としたものではありません。また、投資にはリスクがあります。リスクに十分に考慮をして、投資判断を行ってください。本連載の内容に関して投資した結果につきましては、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

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幻冬舎アセットマネジメント 事業開発室 室長

1984年、日興証券(現SMBC日興証券)入社。個人富裕層向けの資産運用アドバイス、外資系金融機関への機関投資家営業ののち、投資開発部、ファンドマーケティング部でデリバティブ商品、投資信託業務に従事。
2001年からは三菱UFJ証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)で商品開発本部に所属し、銀証連携により企業オーナー、個人富裕層に対しての商品企画、販売プロモーションを経験。
2011年、バークレイズ・ウェルス・サービシズに移り、日系メガバンクとのプライベートバンキング事業立ち上げに参加。プライベートバンカーとして、資産5億円以上の富裕層顧客に資産のコンサルティング業務を行う。
2017年1月から現職。これまでの経験を生かし、金融機関とは一線を画し、企業オーナー、富裕層の財産を守る為に、公正、中立な情報の提供を心がけている。

著者紹介

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